Credit : Gran Acuífero Maya

メキシコで世界一長い水中洞窟発見…その長さなんと全長347㎞

1月10日、水中探査プロジェクトチームGran Acuífero Maya(GAM)のダイバーたちがユカタン半島東海岸のキンタナ・ロー州に位置する多数の水中洞窟を探検した結果、ふたつの鍾乳洞が地下でつながり世界一巨大な水中洞窟を形成していることを発見した全長263㎞のアクトゥンチェン鍾乳洞(Sac Actun)が全長83㎞のドス・オホス鍾乳洞(Dos Ojos)を吸収するかたちで全長347㎞に延び、世界最大の水中洞窟になったとしている。発表の数日前までは同じくキンタナ・ロー州に位置するOx Bel Ha鍾乳洞が世界最長の270㎞を誇っていた。GAMのウェブサイトによれば現在のプロジェクトは2017年3月から開始されたが、ふたつの鍾乳洞をつなげる幻の水路を求めて14年前からダイバーたちの探検が始まっていたという。近隣にはまだ多くの水没した洞窟や水路が存在し、その中のどれかがアクトゥンチェン鍾乳洞とつながっている可能性もあるそうだ。

これらの壮大なスケールの水中洞窟は、海の水位が低かった氷期に形成された鍾乳洞が、海の水位が上がるにつれて水没したものと考えられている。ユカタン半島は大部分が石灰岩で構成されているため、二酸化炭素を含んだ弱酸性の雨水に溶かされる。雨水は石灰岩の割れ目に沿って地下へ浸透し、やがて集まって地下水脈を作る。その地下水脈が徐々に石灰岩を削っていった結果、鍾乳洞がいくつもつくられたというわけだ。石灰岩の大地においては雨水が地下に浸みこんでしまうため、地上に川や湖は形成されない。そういった理由から、ユカタン半島で繁栄した古代マヤ文明はこれらの地下水脈につながる「セノーテ」と呼ばれる陥没穴に水を求めた。現在知られているマヤ遺跡の多くはセノーテの近くに位置しており、地下水脈のマッピングが完成すれば古代マヤ文明のさらなる理解にもつながるかもしれない。また、マヤの人々は地下水脈が神の世界とつながっていると信じ、雨神チャアクを鎮めるためにセノーテに生贄を捧げた。そのことを裏付ける証拠として、アクトゥンチェン鍾乳洞からはマヤ文明に通じる人骨や遺品が発見されているほか、すでに絶滅した巨型動物類の骨も発見されているそうだ。

World’s biggest flooded cave found in Mexico, explorers say (Reuters)Longest underwater cave in the world found in Mexico (ZME Science)La cueva inundada más grande del mundo forma parte del Gran Acuífero Maya (Gran Acuífero Maya)

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