ライオンの舌は「おろしがね」!? 身だしなみにも食事にもフル活用のトゲトゲ舌

王者の力と風格を兼ね備え、最強の肉食獣としてサバンナに君臨するライオン。ところがネコ科に属する動物だけあって、仲間の体にスリスリと頭をこすりつけたり、お互いの体をペロペロ舐め合って毛づくろいしたり……といったかわいらしい一面も持ち合わせている。

群れを形成し集団で狩りや育児などを行うライオンにとっては、そうした行動も重要な社会的コミュニケーションのひとつ。毛づくろいの際には相手の頭と首を舐めることが多いが、これは身体の構造上、自分で舐めることができない部分をフォローしていると言われている。

猫の舌が“ザラザラ”していることは猫好きにはよく知られたことだが、それは喉の奥に向かって硬いトゲ状の突起(舌乳頭/糸状乳頭)がびっしりと並んでいるから。いわんやライオンの舌はさらに強力で、もはや“おろしがね”のようだという。その激しい突起が毛づくろいの際にゴミや抜け毛を取り除くブラシのような役割を果たすとともに、食事においては獲物の骨に残った肉を削ぎとるのに効果を発揮するそうだ。

そんなライオンと強い絆で結ばれている保護活動家や動物学者たちが、彼らから熱いハグを受けたり、じゃれつかれている記録映像を見たことがある人も多いだろう。一見すると微笑ましく感動的な光景だが、実は顔や首筋へ“愛のおろしがね攻撃”を浴びながら必死でガマンしているのかもしれない。

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