川をさかのぼることで見えた真実……ナイル川に君臨する獰猛なワニの生態に迫る

アフリカ大陸東北部を流れ地中海に注ぐ、世界最長の河川であるナイル川。下流部では古代エジプト文明が発祥し、今も多くの遺跡やピラミッドが残る、人類の歴史を語るうえでも欠かすことのできない河川のひとつだ。

アフリカ大陸を6700キロメートルにわたって悠然と流れるナイル川は、上流へさかのぼるにつれて次第に表情を険しく変えてゆき、やがてアフリカ最大の湖・ビクトリア湖にたどり着く。『ワイルド・アフリカ:川辺の掟』は“川”にフォーカスを当て、その周辺で日々命を紡ぐ動物たちを追う一風変わったドキュメンタリー番組。今回は、ナイル川で暮らす動物たちの様子に迫る。

ウガンダに入ると、下流のゆったりとした流れからは想像できないほどの激流を誇る“マーチソン・フォールズ”が現れる。世界で最も激しい滝の一つと称されるだけあって、狭い岩の割れ目から大量の水が噴き出すように流れ落ちているが、流れが緩やかになる端部はさまざまな生物の住みかとなっている。優雅に羽ばたく色とりどりのチョウは、ここで水しぶきと共にまき散らされるミネラルたっぷりの土を栄養に生きているのだ。

上流は「ビクトリア・ナイル」と呼ばれ、川幅が広く流れも緩やか。この辺りの草原に目を移すと、はるか大昔からナイル川の食物連鎖の頂点に君臨しているナイルワニが姿を現す。繁殖期に入ったナイルワニは目に入るものすべてが攻撃対象となるそうで、ちょうど縄張り争いをしている2頭のオスをカメラが捉えた。大きなものは体長6メートル・体重1トンにもなるというナイルワニは、見た目通り気性が荒く獰猛な性格の持ち主。このオスたちの手に汗握る攻防戦も、まるで怪獣映画のような迫力だ。

番組ではナイルワニの熾烈な縄張り争いや、母ワニが懸命に卵を守りながら生き抜く姿を美麗な映像とともに紹介していく。川のみに焦点を当てて動物たちの生態を探るという、独自の視点で描かれるアフリカ大陸の美しさに魅了されることはもちろん、弱肉強食の世界で懸命に生きる野生動物たちの姿に心を打たれること必至だ。大型のネコ科動物サーバルやユニークな面構えのハシビロコウなど、日本で人気の動物たちも登場するのでお見逃しなく。 

「ワイルド・アフリカ:川辺の掟」はアニマルプラネットにてご視聴頂けます。アニマルプラネットを未視聴の方は、こちらからご確認ください。 

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