Credit : ESA/ATG medialab

最新の惑星探索用レーザー技術、地球外生命体の発見につながるか

将来の惑星探索に用いられるレーザー技術の更なる発展に向け、研究者達は挑戦し続ける。

2020年に打ち上げを予定しているESAのExoMarsローバー(トップ画像)。そこには火星の生命の痕跡などを調べるためのレーザー機器が搭載される。レーザーを調べたいものに照射することで、表面から飛散する際に色がどれだけ変化し、それがどの分子による変化なのかを測定する事ができる、とESAに語るのはレスター大学のMelissa McHugh。将来の宇宙プロジェクトのためにこのようなレーザー技術をどれだけ発展させる事ができるか、何が可能で、何が不可能なのか、それを研究するのがMcHughだ。

そう聞くとなんだかレーザー技術が未来のテクノロジーに聞こえるかもしれないが、これはすでに防犯関連から薬理学、美術史、まで様々な分野で使われている技術。ExoMarsローバーに搭載されるものは、砕いたサンプルをローバー内部に入れ込みレーザーによりそれを調べるというもの。しかしMcHughはこのほかにも、数百メートル離れた距離からレーザーを照射する技術などが存在し、それも活用できるはずだとしている。そのような外部照射型のレーザーは、実はNASAのMars 2020計画に用いられるローバーにも搭載される予定だ。

しかし先進的なレーザー技術を使いたければ、強力なパルスレーザーが照射できなければいけないし、そこから飛散する100万分の1の光子を捉えられるだけの感度を持ったカメラも必要だ。地球上ならそれらを使用することが難しくなくても、宇宙にそれを持って行くとなると質量や大きさの問題、そしてデータ中継の問題、放射線による機器への影響なども考慮しなくてはならない。場合によっては洗練されたリモートセンシング機器を使う代わりに、現存する宇宙での使用に対応したCCDカメラを最適化した方が適切である可能性などもあり、単純に新しくてより性能が優れたものだけが適切というわけでも無い。地球外での使用に際し、信頼性を損なわず、可能な限り最先端のレーザー技術を求め、McHughらの挑戦は続く。

なおESAは「地球上の火星」で火星探査機器の検証も行っている。

EXPLORING ALIEN WORLDS WITH LASERS(ESA)

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