Credit : NASA/Chris Gunn

ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡の暗く狭く寒い部屋での100日間

2019年に打ち上げ予定のジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡は、2017年5月から12月までテキサスの施設で行われた様々な実験が行われた。その様子を収めた興味深いタイムラプス動画をNASAが公開している。

2017年5月、ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡は「STTARS」(Space Telescope Transporter for Air, Road and Seaの略、空海陸用宇宙望遠鏡トランスポーター)に格納されて巨大なChamber Aまでやってきた。畳まれた状態の鏡を展開させ、宇宙で使うのと同じ状態にし終わったのが6月、これだけでもかなりの大作業だということがタイムラプス動画を観てもおわかり戴けるだろう。

Chamber Aの直径は12.2mだが、展開状態のジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡を入れるのはギッリギリだ。NASAはわざわざそれを見せるために5秒の動画を作っている。

7月にはChamber Aのドアが閉じられ、空気が抜かれ(この行程にも1週間かかる)、チャンバ内は極低温度に下げられる(これに30日かかる)。その後極低温度状態で安定させた状態で30日間テストするのだ。こうして9月末にはこれまでと逆の順序で、チャンバ内を暖め室温近くまであげて、それから空気を注入し、ドアが開かれる。

こうしてChamber Aからジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡が出てきたのは12月1日のことだった。そんな暗くて狭くて寒いチャンバ内から100日ぶりに望遠鏡が出てきた際に撮られた記念写真が、トップの画像なのである。

今後ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡はカリフォルニアに赴き、サンシールドと衛星バスと共に新たなテストの日々に明け暮れることとなる。

Webb Telescope’s Houston Highlights(NASA)
Webb Telescope’s Houston Highlights Time Lapse(YouTube)
Secondary Mirror Squeezing Below Top of Chamber A(YouTube)

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