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誰でもアイアンマンの気分?複数社がHUD搭載のバイクヘルメットを出展

世界最大の家電展示会「CES 2018」を目前に行われた前イベント「CES Unveiled」で、複数社がバイクヘルメットのヘッドアップディスプレイ(HUD)製品を発表した。

同イベントでHUD付きのインテリジェントなヘルメット製品を発表したのは米SKULLY Technologies社と、米NUVIZ社。面白いのは、どちも「HUD付きヘルメット」というアイデアこそ同じものの、競合しない製品であることだ。

SKULLY Technologiesのものは「SKULLY FENIX AR」(ARは「Argumented Reality」、拡張現実のことだ)という製品。製品としてはフルフェイスのヘルメットとなっており、内部、右目部分に様々な情報を表示させる事ができるようになっている。ヘルメット後部にもカメラが搭載されており、後ろを振り向くこと無く背後の様子をHUDに映し出すことができる。HUDには他にも地図によるナビゲーションの表示や、通話に出ることも可能。操作はボイスコントロールで各種機能を使える。発売は今夏、価格は1890ドル(約21万円)とのことだ。

NUVIZのものは製品名も社名と同じ「NUVIZ」。こちらは市販されているフルフェイスのヘルメットに後付けするアタッチメント型の装置だ。手持ちのヘルメットの外側に取り付けるものと、ハンドル部に取り付けるコントローラーからなる。ヘルメットに取り付ける部品は、HUDの表示を可能にすると共にアクションカメラも内蔵しており、コントローラーの操作により動画の撮影が可能となる。HUDの表示内容は、地図によるナビゲーションが表示できる他、電話の着信の確認、音楽の再生にも対応している。NUVIZの使用にはAndroid OS 4.4.2以上もしくはiOS10.2以上対応のデバイスが必要ではあるが、こちらはすでに発売中で価格は699ドル(約7万8000円)。

SKULLY Technologiesは全部入れ込んだハンズフリーのHUDヘルメット、NUVIZ社はより安価ですでに愛用のヘルメットに取り付けられるHUD、ということでうまく棲み分けもできそうだ。

SKULLY TechnologiesのヘルメットはもともとクラウドファンディングサイトIndiegogoで2014年にローンチしたキャンペーン、Skully社の「SKULLY AR-1」ヘルメットが前身となる。240万ドルを超える資金を集めながらもSkully社は破産したが、その後に新たに立ち上がった会社がSKULLY Technologiesである。新会社の経営者は当初Indiegogoでのプロジェクト出資者について言及しておらず、出資者達にとっては、会社は復活したものの、出資金はドブに捨てた状態になったかと思われていた。しかし、現在SKULLY TechnologiesのサイトではIndiegogoでのキャンペーンに出資した人向けの救助策が提示されており、その内容は、出資金額に応じて「SKULLY FENIX AR」が手に入るものや、金額に応じた割引ができるものとなっている。当初の製品発送予定の2015年から実に3年の時を超えて製品が届くようになるわけだ(それも実際に商品が世に出てからで無いと確かなことは言えないわけだが)。

これらの会社以外には、もうかれこれ2年前の今頃、BMW Motorradが2016年のCESでHUD付きのヘルメットのコンセプトを発表したことがあるが、そちらはコンセプトだけだったのか続報は聞こえてこない。ヘルメットにHUDなんて、なんだか映画『アイアンマン』を思い起こさせるような未来のモノに感じてしまう。そんな未来が目の前にある中、一体どんなHUDヘルメットが人気を博すだろうか?

HUDが付いたバイク用ヘルメット、CES 2018に続々登場(Response)
ENHANCED PERFORMANCE AND SPECS(SKULLY Technologies)NUVIZ(NUVIZ)
DETERMINED TO MAKE IT RIGHT(SKULLY Technologies)
Head-Up Display Helmet(YouTube)

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