Credit : ESO/M. Kornmesser

宇宙人の送った探査機?オウムアムアの正体を電波望遠鏡で調査した結果

2017年10月19日に発見された、観測史上初の太陽系外から飛来した恒星間天体「オウムアムア」。ハワイ大学マノア校のRobert Weryk氏が発見し、直径はおよそ230m、幅およそ35m。太陽系外から飛来し、太陽系を通り抜けていくその軌道と、その異様な細長い形状から「宇宙人が送り出した探査機ではないか?」という疑惑が発見当初から囁かれていた。

ついに宇宙人の存在が証明されるのか?12月13日、オウムアムアの正体を探るため、米国ウェストバージニア州にある世界最大の可動式電波望遠鏡「グリーンバンク望遠鏡」を使用。オウムアムアから電波が発せられていないか調査した。グリーンバンク望遠鏡は、地球から太陽までの距離の2倍離れている場所にある携帯電話の電波を観測することができるほどの性能を持っているという。

10時間に及ぶ観測の結果、オウムアムアから宇宙人の証拠となるものは見つけることができなかったという。特徴的な形ではあるものの、その正体は高層ビルほどの大きさ・形をし、氷や炭素で出来た天体と結論づけられた。オウムアムアの中心部は氷でできており、外部を岩が覆っていることから、太陽の近くを通り抜けた際も内部の氷が溶けなかったという。

クイーンズ大学ベルファストのAlan Fitzsimmons教授とその同僚のMichele Bannister氏によると、恒星間天体であるオウムアムアの発見は、2017年に起こった天文学的な事象の中で最も重要なものの一つであることは間違いないが、今後は同様の発見が増えるだろうと予測している。両氏によれば、太陽系外から飛来する天体は実際数多くあるものの、現代の望遠鏡技術では捉えることができないとしている。今後、望遠鏡の精度が向上すれば、こういった発見は数多くなり、研究も進んでいくということだ。

宇宙人の探査船を期待していた人には残念なニュースだが、今後技術力が上がれば、同様の発見が多くなるだろう。もしかしたら、今でもすでに太陽系外から宇宙人の探査機が来ているものの、我々が観測できていないだけかもしれない。   

Interstellar Object ‘Oumuamua Could Be a Comet in Disguise (Space.com)
Why we keep scanning the skies for signs of alien intelligence (The Guardian)    

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