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犬がチョコレートを食べてはいけないこと、ご存じですか?

犬にチョコレートを食べさせていけないということはご存じだろうか?

チョコレートには犬を死に至らしめる可能性を持つ物質が二つ入っている。それが、チョコレートの素となるカカオ豆に含まれている成分、テオブロミンとカフェインである。オーストラリアのアデレード大学の動物獣医学上級講師Susan Hazelが犬にとってのチョコレートの危険性と対処法をThe Conversationに寄稿している。それによれば、犬にとっては体重1kgあたり20mg以上のテオプロミンを摂取すると中毒となる。チョコレート1gあたりには1~9mgのテオプロミンが含まれるとされるが、ダークチョコレートではより多く含まれるし、ココアパウダーだと4gあたり100mgのテオプロミンが含まれるそうだ。

もし犬がチョコレートを食べてしまった場合、まずは犬にとってテオプロミンよりも10倍速く吸収されるカフェインの影響が出る。犬は落ち着きをなくし活動過多状態となり、チョコレートを食べてから2~4時間後から最長72時間後まで続く。Hazelは、食べてすぐならまだ催吐薬(食べたものを吐かせる薬)などを与える時間もあるので、もし飼い犬がチョコレートを食べてしまった場合や、その疑いがある場合は獣医に連絡すべきとしている。

カフェインもテオプロミンも犬の心拍数と血圧を上げると共に心拍リズムに異常出るほか、中毒レベルまで摂取すると、下痢、嘔吐、筋肉の震え、異常高熱などの症状が出る。犬は体温を下げるために呼吸が激しくなり、落ち着きなく涼しい場所を探す。より深刻な中毒症状だと筋肉の硬直、運動失調(筋肉の動きの調節ができなくなる)、発作、昏睡などが起き、心拍リズムの異常や呼吸器不全から死に至る場合もある。

甘さを感じる味覚受容体のない猫とは違い、犬は甘さを感じることができるため、甘い物が好きだ。見ていないうちに家に隠してあったチョコレートを食べてしまったりする可能性だってある。「きっとここならワンコに見つからないだろう」と思っていても、想像以上の嗅覚と探究心によって見つけ出して食べてしまのだ。そして、チョコレートが多く登場する季節ごとのイベントにも注意をすべきだろう。ヨーロッパではクリスマスやイースターの時期には特にチョコレート中毒を起こす犬が多く、アメリカやドイツではバレンタインやハロウィーンでも多いというVetRecordに掲載された研究もある。チョコレート好きな犬を飼っている人は確実に犬が食べることのできない場所にチョコレートを保管し、また、人の手にあるチョコレートをワンちゃんが間違って食べてしまわないようにも注意しよう。

Why can’t dogs eat chocolate?(The Conversation)
Heightened risk of canine chocolate exposure at Christmas and Easter (VetRecord)

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