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犬の飼い主は長生きする?最新の研究で判明

犬を飼っていると長生きする、そして特に一人暮らしで犬を飼っている人は心血管疾患リスクが下がる、という研究がスウェーデンのウプサラ大学から発表された。

これは2001年から2012年に渡り、40歳から80歳までのこれまで心血管が原因の入院をしたことのないスウェーデン国民を対象に調査したもの。調査ではそこから得た情報を分析した後、より情報豊富なサブグループにてその結果を確認。交絡因子を探るために「The Swedish Twin Registry」(スウェーデンの一卵性・二卵性双生児情報のレジストリ)で同じ分析を行った。その結果、人口全体と比較して、犬を飼っている人の方が、この期間中の死亡率が20%低かった。また、心血管関連の死亡率も同レベルの低さだったという。これは犬を飼うことにより、必然的に散歩に連れ出すことが運動になるというのが主な理由だという。2016年ヨーロッパでの全ての死因の45%は、心血管疾患によるものなのだそうだ。

もう一つ今回の調査で興味深いのは、通常一人暮らしの人は複数人暮らしの人よりも寿命が短いのだが、犬を飼う一人暮らしの人は複数人暮らしの人と同程度寿命が長いという結果がでたことだ。研究の共同執筆者で疫学准教授のTove Fallは、これは犬が「人間の家族の代わり」になっているのだろうと述べている。一人で暮らしていると、犬の散歩に出るのは飼い主本人しかいないこと(そのため運動量も多くなる)、またペットとの精神的な交流だけでなく、散歩に出かけた際に他の人と交流することなどで社会性が向上する点も要因にあるのではないかとしている。

飼われている犬の種類によっても心血管疾患の確率に違いが出ている。ポインターやリトリバーなどの猟犬を飼っている人の方が心血管疾患リスクが低い。「The Swedish Twin Registry」のデータによると、犬の飼い主は運動量も多いが喫煙者も多い、というのは興味深い。

犬を飼っていれば暑かろうが寒かろうが、天気が悪かろうが散歩に出かけなければいけない。「人類最良の友」は、有無を言わせず運動をさせてくれる友でもあることは確かなようだ。

Dog owners live longer, a new study says(PRI)
Dog ownership and the risk of cardiovascular disease and death – a nationwide cohort study(Nature)

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