フレンチブルは難産体質!かわいい家族を迎え入れる前に知っておきたい基礎知識

ぺちゃんこの鼻にクリクリした目、シワだらけで愛嬌のある顔立ちがたまらない“ブサカワ犬”のパイオニアことフレンチブルドッグ。その風貌はもちろん、人懐っこく甘えん坊で好奇心旺盛、かつ愛情深いという性格も手伝ってか、日本での登録頭数が急上昇している人気の犬種である。

ただでさえユーモラスな可愛さに満ちあふれるフレブルだが、その子犬の愛らしさは悶絶モノの破壊力だ。ところが、その子犬の多くが命の危険を伴う出産を経て生まれてきた“奇跡”に近い存在だということを認識している人は少ないだろう。

フレブルは頭部が大きく母犬の骨盤をスムーズに通れないため難産発生率が高く、ほとんどの出産で帝王切開術が採用されている。細心の注意をもって行われる帝王切開も100%安全とは言えず、細菌感染などを引き起こす危険性が高い。だが、母犬の苦痛が長期に及ぶ自然分娩では重度の疲労やショックなどを引き起こしやすく、母犬と胎子の生存率をより低下させてしまうのだ。

犬を家族に迎え入れるとき、多くの人は「かわいい子犬が欲しい」と考える。しかし、国内でも大人気のフレブルは産まれてくること自体がリスクであることを、まずは知ってほしい。人為的に品種改良された動物を愛でるエゴが、出産だけでなく遺伝的な負担を与えていることも学ぶべきだろう。そして、日本では年間約10万頭もの犬猫が“殺処分”されているという事実を、重く受け止めてほしい。