Credit : pixabay

将来はビールで自動車が走る時代に?英ブリストル大が研究

自動車、飛行機、そして電気で走る電車や電気自動車なども、その元をたどれば大概石油に行き着いてしまう。それほどに我々の生活、特に交通手段に関しては、化石燃料への依存度が高い。化石燃料を使用することによる環境汚染もそうだが、何より化石燃料はその埋蔵量が一定であることから、いつかは地球上からなくなってしまう宿命にある。環境に与える影響と、化石燃料の枯渇、どちらが先に人類にとっての脅威となるかはわからないが、代替燃料の必要性は日に日に高まっていると言えるだろう。

現在最も広く使われている代替燃料はバイオエタノールで、米国ではガソリンに最大10%のエタノールが含まれて販売されているという。しかしエタノールにはエネルギー密度が低いという欠点もあり、その点代替燃料としてより優れているのがブタノールと言われている。しかし、こちらは安定供給が難しいという欠点があり、その生成方法が研究されていた。

イギリス、ブリストン大学の研究者チームは、エタノールからブタノールを生成するテクノロジーを数年にわたって研究。すでに触媒により、ブタノールを純粋なエタノールから生成することは実験で成功している。研究が進めばより薄い濃度のエタノールが含まれた液体からもブタノールが生成できるようになるという。研究チームを主導するDuncan Wass博士によれば、我々が趣向品として楽しむアルコール飲料からの生成も将来的には可能になるというのだ。特にビールは理想的といい、将来的には触媒を使い、ビールの中にあるエタノールをブタノールに変換することが可能になる。

Wass博士は、もちろん将来的にも産業レベルで実際にビールから燃料を作るようなことはしないが、ビールなどを作り出す「発酵」の過程から、エタノールを取り出せる技術ということが重要だとし、代替燃料としての実用化に一歩近づくものだとしている。

世界中には様々なアルコール飲料があり、穀物を中心とする様々な食材から作られている。この研究が進み実用化されれば、アルコール飲料のための技術が人類を救うためのものとなる日が来るかもしれない。    

Bristol scientists turn beer into fuel (University of Bristol)

RELATED POST