Credit : pixabay

赤ちゃんの泣き声から言語発達を予測できる?…京都大学

子育て中の両親を悩ませるものの一つに、赤ちゃんの泣き声がある。もちろん、赤ちゃんは泣くのが普通だし、それを完全に止めることは不可能だとわかっていても、壁が薄いアパートに住んでいたり、外出中は周りの目が気になるものだ。

そんな赤ちゃんの泣き声から、将来の言語発達を予測できると京都大学の研究チームが発表した。研究では、出生予定日に達した早期産児と出生後まもない満期産新生児の自発的な泣き声の特性を調査。結果、在胎32~37週未満で出生した早産児は満期産児よりも周産期の泣き声のメロディーのバリエーションが多彩で、このような特性を持つ赤ちゃんは1歳半時点の言語・認知発達が良好という事実を発見したという。

調査では、予定日まで成長した早産児77名と、生後1週間前後の満期産新生児30名を対象に、授乳前の自発的な泣き声をICレコーダーで録音。泣き声の分析は、ピッチの変動、メロディーの複雑さに注目して評価を行なった。その後、それぞれの赤ちゃんが1歳半に達した時点で言語や認知発達の評価を行い、泣き声の特性と比較。その関連を調べた。

その結果、下記の3点が明らかになったという。 

1. 予定日前後の時点では、在胎32~37週未満で出生した早産児の泣き声は、満期産新生児に比べてピッチの変動が大きく、メロディーの複雑さの度合いも高い。

2. 周産期の泣き声のピッチの高さ自体は、1歳半時点の言語・認知発達と関係しない。

3. 周産期の泣き声のピッチの変動が大きい児ほど、1歳半時点で言語・認知発達が早く、特に発話できる語彙数が多い。

以上のことから、発達早期の泣き声のバリエーションが乳児期の言語学習発達を予測する可能性を示すものであり、早産児の周産期からの発達評価や支援の進展に大きく寄与すると期待できるとしている。

まさか赤ちゃんの泣き声が、その後の言語発達に影響しているということがわかった今回の研究。どこかで赤ちゃんの泣き声を聞いた時、どんなメロディーを奏でているのか耳を傾けてみるのもいいかもしれない。

周産期の泣き声で言語発達を予測 (京都大学)    

RELATED POST