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2000年前の文書が明かす、不死の妙薬を求める始皇帝のあくなき追求

新華社通信によれば、中国の湖南省竜山県にある里耶鎮(Liye)という村の古井戸の中から、竹簡に書かれた公式文書3万6000枚が見つかったそうだ。まだ紙がなかった秦の時代に書かれたもので、政治、軍事、法、経済、民族、文化や風習、地理、薬学など多岐にわたって記されているという。

2002年に発見されて以来解読が進められており、これまで文献が限られていた始皇帝の統治について有力な情報源となりそうだ。というのも、始皇帝は学者や中国の歴史に通じた知識人が自身の政策について口をはさむことを極端に嫌い、古い文書をすべて焚いて捨てさせたからだ。今回見つかった文書は公式な記録だったことから、焚書を免れたとみられている。 いままでわかったことで特に興味深いのは、始皇帝の不老不死に対するあくなき追求だ。文書からは、始皇帝が不死の妙薬を求めて広く行政命令を出し、その対応に苦心した地方政府の対応がうかがえるという。 始皇帝の催促に対し、ある村は不死の妙薬を懸命に探しているが、まだ時間がかかりそうだと返事をした。またあるところでは、地元の神聖な山にだけ生えている幻の不老不死の薬草の存在をほのめかしているが、実際始皇帝に献上したかどうかははっきりしないそうだ。

始皇帝は9歳で初めて秦王の座についてから、圧倒的な武力で戦国時代を駆け抜けた。中国を統一して初代皇帝の座についた後も3度暗殺を免れ、不死を強く望むようになったという。なんとか不死の体を手に入れようと、必死の思いで中国全土におふれを出したのだろう。

始皇帝はその後49歳で病死した。死後、自身が作らせた巨大な陵墓に8000体以上の兵馬俑とともに眠っている。始皇帝の墓はまだ手を付けられないまま、ほぼ完璧な状態で保存されているという。

Across China: Wooden slips reveal China’s first emperor’s overt pursuit of immortality (XinhuaNet)

Top Ten Archaeological Discoveries of 2002 (China Through A Lens)

How China’s first emperor searched for elixir of life (BBC)

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