Credit : JAXA

JAXA、人工衛星「しきさい」と「つばめ」の打ち上げ成功

12月23日、宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、H-IIAロケットの打ち上げを種子島宇宙センターで行った。搭載されたのは気候変動観測衛星「しきさい」(GCOM-C)と超低高度衛星技術試験機「つばめ」(SLATS)。打ち上げは成功し、「しきさい」と「つばめ」は軌道投入後、太陽電池パドルの展開を行った。

   

今回打ち上げられたのは、H-IIAロケット37号機。23日の10時26分22秒に打ち上げられ、打ち上げから16分13秒後に「しきさい」を分離。1時間47分59秒後には「つばめ」を正常に分離することに成功した。

   

「しきさい」は、19種類の様々な色(波長)を観測できるセンサー「多波長光学放射計(SGLI)」を搭載し、大気や植生などに関わる観測など、今の地球環境を把握、気候変動メカニズムの解明を目指す。このセンサーは環境観測技術衛星「みどりII」に搭載されたもののパワーアップ版で、19のチャンネルを目的に応じて選択することで、陸域から、大気、海洋、雪氷まで様々な対象を観測することが可能となる。設計寿命は5年。

   

「つばめ」は高度300kmより低い軌道「超低高度軌道」を開拓するための試験機だ。JAXAは低い軌道を将来の地球観測などで利用するための研究を進めており、そのために初めて投入されたのが今回の「つばめ」となる。推進力を得るためにイオンエンジンを搭載しており、推力は1円玉2枚分の重さ程度の力であるものの、高い燃料効率で長時間動作させることが可能になる。設計寿命は2年以上。

   

地球環境を見守り、我々の生活をよりよいものとするために打ち上げ、運用される人工衛星。「しきさい」と「つばめ」は今後、地上との通信、姿勢制御、バス機器およびミッション機器の立ち上げなどを行い、約3か月かけて衛星搭載機器の機能確認等を行う予定ということだ。

    

「しきさい」(GCOM-C)、「つばめ」(SLATS)打ち上げ成功! (JAXA 地球観測衛星特設サイト)

   

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