Credit : University of Tokyo via IEEE Spectrum

史上最高に「人間らしいロボット」を東大が開発

ロボット、というと今でもやはり「あ、ロボットだ」と一目でわかる外見のものがほとんどだ。ホンダの作った「ASIMO」は宇宙飛行士のような姿だし、ロシアのターミネーターとも呼ばれた「FEDOR」も人型ではあるものの、明らかにロボットの外見だ。逆に人間らしいロボットというと、表情は人間のようにリアルであるものの、歩き回ることはできなかったりする。

SF映画などに出てくる「ヒューマノイド」、「アンドロイド」と呼ばれるロボットは、まだまだ未来の話なのか?そんな中、東京大学が開発しているロボットが「最も人間らしいロボット」と海外のメディアで話題になっている。

人体の動きを入念に研究して作られたのは、2012年に開発された「腱志郎」と、2016年に開発された「腱悟郎」。「人体模倣筋骨格ヒューマノイド」と呼ばれ、東京大学の情報システム工学研究室(JSK)によって開発された。アルミニウム、スチール、プラスチックなどで出来た、人間と同様の骨格や関節を持っている。骨だけでなく、神経系まで身体中に張り巡らされており、体のバランスなどをコントロールすることが可能というから驚きだ。

バドミントンや腹筋運動、そして腕立て伏せも可能というこれらのロボット。開発の目的は、スポーツなどに置いて人間の身体がどのように動くのか解析し、義手・義足などの開発に役立てたり、自動車の安全性テストに載せるダミー人形などの性能向上を目指しているという。大きさだけでなく、その重量も実際の人間に似せて作られたという2体のロボット。55kg、56kgと、ロボットとしてはかなりの軽量だ。そして身体中に搭載されたモーターの熱を逃がすため、発汗することまで可能という、どこまでも人間に近いロボットなのだ。

すでにその大きさといい、身体のつくりといい、実際の人間にかなり近づいている「腱志郎」と「腱悟郎」。そのうち、本当に人間とロボットの見分けがつかなくなるような時代が来るかもしれないし、それは我々が思っているよりもずっと早いのかもしれない。

研究プロジェクト(JSK)

The most human-like robots yet: able to play badminton, perform sit-ups and blessed with complete skeletons (The Telegraph)    

This Robot Can Do More Push-Ups Because It Sweats (IEEE Spectrum)    

RELATED POST