本当は近眼だった!? 意外と知らない猫の目のメカニズム

いわゆる“猫派”を自認する人の多くは、あの何を考えているのかよく分からないシレッとした瞳すら愛おしいと感じているはずだ。暗闇では怪しく光り、昼夜で全く印象が変わる猫の目は、当然ながら人間とはさまざまな点で異なっている。

まず昼間は細く、夜はまん丸になるのは、瞳孔の大きさを変えて目に入る光の量を調整しているから。縦に長いため「長円瞳孔(ちょうえんどうこう)」と呼ばれ、人間の丸い瞳孔よりも素早く開閉することができる構造になっている。

さらに、網膜の裏にある「タペタム層」は、わずかな光を反射させて暗がりでの視界をサポートする。暗いところで猫の目がキラっと光るのはそのため。しかも猫には紫外線すら見えているそうで、さながら暗視ゴーグルのようだ。

動体視力も高く、現代の家猫でもネズミを捕まえたりする際にハンターとしての本能を発揮する。当然、遠くの獲物もよく見えるのだろう……と思いきや、実はかなりの“近眼”で、人間の10分の1程度の視力しかないらしい。飼い主の顔さえ近づかないと認識できないというから、帰宅したときに出迎えてくれるのは「お帰りなさい!」ではなく、「これはエサをくれる人の音だ!」というリアクションくらいに思っておいたほうがいいかも。

ちなみに動体視力が良すぎるせいで、ゆっくり動くものは逆に止まって見えてしまうんだとか。猫派にとってはそのアンバランスな能力すら愛おしいが、「猫の目にはどう映っているのか?」と意識しながら一緒に遊んでみるのも面白いかもしれない。

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