Credit : Photo by Georg Oleschinski

首長竜はジュラ紀以前から生きていた…新種の化石発見で明らかに

日本、ドイツ、フランスなどからなる研究チームが最古のプレシオサウルス類の化石を発見した。

「首長竜」としても知られるプレシオサウルス類は、中生代に繁栄した、海に住む爬虫類。これまでは中生代でもジュラ紀に出現したと考えられていたが、今回新たにドイツの約2.05億年前の地層から最も古い骨格化石が発見された。2.05億年前はジュラ紀よりも昔の三畳紀、これにより首長竜の起源はこれまで思われていたよりも古い三畳紀であること、そして三畳紀とジュラ紀の境である約2.01億年前に起きた大量絶滅を生き延びたことが明らかになった。

推定体長2.4mのこの首長竜の化石は骨の形状などがこれまでに見つかっている首長竜とは異なり、新属・新種として、ラエティコサウルス・メルテンシ(Rhaeticosaurus mertensi)と命名された。これは三畳紀末の時代区分「レート階」と化石発見者である「マイケル・メルテンス氏」にちなみ、「メルテンス氏のレート階の爬虫類」という意味だという。

骨組織の観察からは密に放射状に発達した血管の痕跡が見受けられ、哺乳類や鳥類などの成長速度の速い動物に見られる特徴が確認されている。このような成長速度の速さは体内発生した熱により体温を調節できる内温性動物だけに見られるため、首長竜はこの内温性を三畳紀にはすでに獲得していたようだ。骨組織に見られた同様の特徴は、ジュラ紀や白亜紀の他の首長竜からも見られている。首長竜が三畳紀とジュラ紀の境界の大量絶滅を生き延びた要因としても、この成長速度が重要な要素であった可能性も考えられる。

UMA好きな人なら「おお、やはりネス湖で目撃されたのは絶滅の危機を乗り越えて現代まで生きているやつでは…」などと妄想が膨らみそうな今回の発表。実際の詳しい内容や全身骨格復元図、骨組織の写真などは、東京大学大気海洋研究所のプレスリリースをご覧になると良いだろう。

最古の「首長竜」を発見 −中生代に繁栄した海生爬虫類の起源を解明−(東京大学 大気海洋研究所)

Skeleton of Rhaeticosaurus (IMAGE)(EurekAlert!)

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