Credit : Royal Ontario Museum

恐ろしい姿の古代生物、サソリやクモの祖先と判明

カナディアン・ロッキー(ロッキー山脈のカナダ国内を通る部分)で見つかった古代生物の化石がある。「Habelia optata」と命名されたその生物の化石は、カンブリア紀中期の地層から発見されたもので、およそ5億年前のものだ。

見た目はザリガニや昆虫に似ているものの、今まで一体どの生物の祖先に該当するのかはっきりとしてこなかった。しかしこの度、その正体が判明したという。41個の化石を分析した結果、Habeliaは鋏角亜門の祖先だと判明したのだ。これに含まれるのはサソリや、我々にも馴染み深いクモだ。

今回の研究を行ったのは、トロント大学の古生物学者であるCedric Aria博士。BMC Evolutionary Biology紙で発表した。Aria博士はHabelia optataを研究する中で、鋏角亜門であるSanctacaris uncataと非常に似ていることを発見したという。

鋏角亜門の「鋏角」とは、サソリやクモに共通する口の形で、獲物を挟んだり噛みちぎる際に使用される。今回、Habeliaが鋏角亜門の祖先だと判断されたのも、この口の形が決め手になったということだ。体長は2cm以下という小型ながら、その長い脚で海中を動き回り、三葉虫といった硬い殻を持つ生物を海中で捕食していたと考えられるという。

現在も地球上に生息する、サソリやクモも十分恐ろしい形をしているが、その祖先はもっと恐ろしい姿をしていたことがわかった今回の発見。これから何万年後のサソリやクモが進化した姿は、もしかしたら逆に、怖くなくなっているのかもしれない。

  

Mandibulate convergence in an armoured Cambrian stem chelicerate (BMW Evolutionary Biology)

‘Exceptionally fierce’ scorpion-like creature lived 508 million years ago, scientists say (Independent)    

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