Credit : ESO/L. Calçada

欧州超大型望遠鏡に補償光学用レーザー搭載….宇宙望遠鏡の鮮明さを地上でも

ヨーロッパ南天天文台ESOは、2024年より稼働予定のE-ELT(欧州超大型望遠鏡)に補償光学用のレーザーを最低4つ取り付ける。この度、このレーザーの製造をドイツのTOPTICA Photonics社がするという契約が結ばれた。

補償光学というのは、地球の大気の揺らぎにより映像に生じるゆがみ(星が瞬いて見えるのはこのせいだ)を補正する技術。レーザーは、この補正を行う際に揺らぎがどれだけあるのか観測するために上空に照射し、補正のガイドとなる架空の星(レーザーガイド星)を作るために用いられる。この揺らぎの情報を元にして、コンピューターにより可変形鏡をリアルタイムでコントロールする。こうすることで、これまで地上からの観測が難しかった星々も、宇宙から観測したのと同じくらいに鮮明な映像と共に観測できるようになるのだ。

なお「最低でも4つ」のレーザーシステムを搭載する事が決定したE-ELTだが、デザイン的には最大8つのレーザーガイド星システムを搭載することが可能になっている。最終的にいくつレーザーシステムが搭載されるかはさておき、この補償光学を活用することによりELTはブラックホールの研究や、遠くの離れた宇宙の生まれたばかりの銀河を調査したりするとのことだ。

ESO Signs Contract for ELT Laser Sources(ESO)

Adaptive Optics(ESO)

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