Credit : Dan Murphy via Plymouth University

イルカの生息、イングランドで初めて確認

現地のメディアによると、バンドウイルカの群れがイングランド沖に生息していることが初めて確認されたそうだ。

え?今までイギリスにはイルカがいなかったの?と早とちりしてしまいそうだが、実は4つの国で構成されているイギリス(正式には『グレートブリテン及び北アイルランド連合王国』という)には他にも2か所イルカの生息地が確認されている。ひとつはスコットランド北東沿岸のマレー湾で、もうひとつはウェールズ西部のカーディガン湾。それぞれに生息しているイルカの群れは、手厚い保護の対象になっている。

今回は初めてイングランドのコーンウォール南西沿岸にもバンドウイルカが定住していることが確認され、彼らを保護する立場にいる研究者や自然保護団体のメンバーはもろ手を挙げて歓迎している。イルカたちの生息地を特定できたことで、初めて保護を申請できるからだ。

コーンウォールでは地元住民や観光客が長年バンドウイルカたちの存在に親しんできた。観光客船に向かってジャンプをしたり、サーファーに並んでついてくる人懐っこいイルカもいたという。しかし、これらのイルカたちは今までアイルランド海とビスケー湾の間を常に移動しながら生活していると考えられていた。

そこで、英プリマス大学院で海洋脊椎動物学を学んでいるRebecca Dudley氏は、地元の自然保護団体と協力して2007年から2016年の間に目撃されたイルカの特徴を調べ、年間を通して目撃されている個体を98頭特定した。

数千枚の写真からバンドウイルカの背びれの特徴を割り出し、同一の個体がどうかを確認していったというから、想像を絶する地道な作業だったに違いない。今後、コーンウォールに生息しているイルカたちも保護の対象となるように引き続き研究を行っていくそうだ。

イギリスのイルカは、既に海水汚染、プラスチックごみ、漁網や海上レクリエーションなどに棲み処をおびやかされている。主に業網による被害が大きく、年間約1000頭のイルカの死骸がイギリスとフランスの海岸に打ち上げられるそうだ。

New research reveals England’s only resident bottlenose dolphins (Plymouth University)

First English dolphins found living off the coast of Cornwall (The Telegraph)

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