パンダは群れない孤高の存在だった! 一頭あたりの縄張りは杉並区サイズ

お団子のようにコロコロとくっつきながら遊ぶ子パンダたちの様子には、動物好きでなくとも思わず顔がほころんでしまうだろう。しかし彼らは通常、群れを作るどころか個々で広範囲な縄張りを持って行動し、オスとメスの間でさえ年に数日しか遭遇しない“孤高の動物”だということをご存知だろうか。

パンダは個体別に明確な縄張りを持って生活しており、その範囲はオスの方がメスよりも広く、30平方キロに達することもあるという。例えば、東京23区内で15番目に大きい杉並区の広さが34.06平方キロと考えると、パンダの“単独行動好き”のスゴさがお分かりいただけるかもしれない。では、オスとメスはどのように繁殖しているのかというと、年に数日しかない発情期だけ行動を共にしているらしい。まるで織姫と彦星のようなライフサイクルだが、発情期のメスをめぐってオス同士の争いも起こるそうで、交尾の順番はその“格付け”によって決まるというから、いささかオスが不憫である。

しかし、パンダにとっての“家族”は母親とその子どもの間にだけ成り立つ関係だそうで、そこはオスの気楽な部分かもしれない。また、新しい子どもができた場合、先に生まれた子どもは1歳半になると母親から追い出されてしまうんだとか。とはいえ、子どもが生まれない場合には2歳半になるまで一緒に過ごすというから、実は母パンダも涙ながらに子どもを手放しているのかも……。

中国・四川省にあるパンダ保護区の広さは9245平方キロで、東京都の4倍以上の面積を誇る。やはりパンダにストレスを与えず保護するならば、中国のように縄張りが確保できる広大な大地が必要なのだ。

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