Credit : Creative Commons

カナダでは初、ノバスコシア州が飼い猫の「抜爪手術」を禁止

カナダのノバスコシア州獣医師会は、今月12日に猫の抜爪手術を治療以外の目的で禁じると発表した。今年の3月にカナダ獣医師会が抜爪手術に反対するガイドラインを制定したばかりで、ノバスコシア州の前例が今後カナダ全土に広がっていく可能性もある。

「Declawing(抜爪)」は、猫の前足の爪10本、また場合によっては後ろ足の爪10本も根元の骨ごと切断する選択的な手術を指す。人間に例えるならば手の指を第一関節で切断するのと同じで、当然のことながら出血と痛みを伴うそうだ。抜爪手術を受けた猫は、術後に性格が豹変して攻撃的になるケースも少なくないという。

選択的な抜爪手術は飼い主の家具や壁を猫の爪とぎから守るために行われる。猫が人間の伴侶動物である以上、共に暮らしていくためには避妊や去勢、断尾や断耳手術と同じように必要であると容認派が意見する一方で、反対派は一種の虐待だと主張する。

医療的に抜爪を行わざるを得ない場合(例えば猫自身が手に炎症などの怪我を負っている場合、または飼い主がAIDS患者であり、猫の爪により病原菌に感染する恐れがある場合など)を除き、抜爪手術が倫理的なのかについては、同手術が多く行われるカナダとアメリカでは議論が活性化しそうだ。アメリカのニュージャージー州などではすでに禁止条例が検討されている。

抜爪手術はイギリス、ブラジル、イスラエル、オーストリア、フィンランド、スウェーデン、エストニア、オランダ、ドイツ、スイスとオーストラリアで禁じられている。

日本獣医師会は『小動物医療の指針』にて、「飼育者の都合等で行われる断尾、断耳等の美容整形あるいは声帯除去術、爪除去術は、動物愛護・福祉の観点から好ましいことではない。(…中略…)しかし、最終的にそれを実施するか否かは、飼育者と動物の置かれた立場を十分に勘案して判断しなければならない」と定めている。

Nova Scotia Veterinary Medical Association to ban declawing (CBC)

Canadian vet association now opposes the declawing of cats (CBC)

小動物医療の指針(日本獣医師会)

RELATED POST