Credit : Origami-Inspired Artificial Muscles (YouTube)

米ハーバード大とMIT、折り紙にインスパイアされた人工筋肉を開発

日本人なら誰でも、子供の頃に折り紙で遊んだことがあるだろう。我々日本人には馴染みが深い折り紙は今では海外でもorigamiとして知られ、子供達はもちろん大人までも魅了している。そしてなんとこの度、折り紙から着想を得たロボット用人工筋肉が開発されたというのだ。

    

この人工筋肉は、もちろん折り紙を折って作られたわけではないものではないが、自重の1,000倍もの重さのものを持ち上げることが可能なのだそうだ。しかも柔らかい素材でできているために人や物にぶつかっても安全性が高いという。そしてその素材はポリ袋や段ボールなど、低コストなのも魅力的だという。

開発したのは米ハーバード大学とマサチューセッツ工科大学(MIT)の研究チーム。開発された人工筋肉は、物を持ち上げるといった特定の動きだけでなく様々な動きをさせることが可能だ。人工筋肉は、折りたたまれた折り紙のような「骨格」部分とプラスチック製で柔軟性のある「皮膚」の部分によって構成される。「骨格」部分と「皮膚」の部分の間には気体や液体が注入され、この量を増やしたり減らしたりすることで人工筋肉の伸び縮みの動きが行われる。「骨格」と「皮膚」の形を変えることで多様な動きが可能となる。

今回の開発に携わったDaniela Rus博士によると、この人工筋肉は筋ジストロフィー患者のサポートでの活用に期待されており、車いす生活を余儀なくされていた人たちが自ら立ち上がることも可能になるだろうとも述べている。

ちなみにMITの研究チームは2016年にも折り紙に着想を得た超小型ロボットを開発しており、こちらは飲み込むことで人間の胃の中を治療することができるという画期的なものだった。

シンプルな構造ながら、重さの1,000倍もの力を出すことができる人工筋肉。今後どのように実用化されていくのか注目だ。 

  

Fluid-driven origami-inspired artificial muscles (PNAS)

Origami robot muscles lift 1,000 times its own weight (BBC)

Ingestible origami robot (MIT News)

Origami-Inspired Artificial Muscles (Harvard University YouTube)

 

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