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絶滅が危惧されるオサガメの謎に研究者が迫る

背中に甲羅が無く、皮膚で覆われたオサガメ。混獲や環境汚染などの影響により、ここ40年でオサガメの数は70%も減ってしまっている。

地域によりオサガメ個体群の危機状況には差があるものの、レッドリストでは全体として絶滅の危険性が高い「危急種」とされている。このまま地球温暖化が進むと、産卵場所となる浜辺も無くなってしまうことが危惧される。研究者達はそんなオサガメの「出産への旅」の謎を解明しようとしている。

春になるとオサガメ達は採餌場所を離れ、産卵場所であるパナマの浜を目指す。採餌場所は北はカナダのノバスコシアからと言うから5000kmも離れた長旅だ。しかしその旅の詳細は未だ謎に包まれている。Smithsonianの動画レポートでは、謎の解明を目指す研究者達の試みが描かれている。研究者達はパナマの浜に産卵に来るオサガメを待ち構え、産卵中に衛星トランスミッターを取り付ける(産卵時に亀はトランス状態になるので産卵の邪魔にはならないそうだ)。これにより具体的な位置を4年にわたってほぼリアルタイムで認識可能となる。このトランスミッターにより研究者達はオサガメの位置だけでは無く、速度などもわかる。そのため、ただ回遊しているのか、採餌しているのかなども識別可能だという。

オサガメは2、3年に一度同じ浜に戻り産卵するそうだ。次回、亀たちがパナマに産卵に来る頃には、絶滅の危険性の度合いが下がっていればいいが。

Scientists Go on a Mission to Save Sea Turtles(Smithsonian)

Dermochelys coriacea (RED LIST)

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