Credit : Mark Stone/University of Washington

電源不要!夢のようなIoTデバイスをワシントン大学が3Dプリントで開発

洗濯機を回そうとして、洗剤を出そうとしたらもうほとんど入ってなかった…そんな経験をしたことは無いだろうか。ワシントン大学はそんな問題を解決する魔法のような装置を3Dプリントで作ってしまった。一体どんな仕組みだろうか?

この装置はプラスチック製の3Dプリントで作られたもので、電源もついていない。それにもかかわらずWi-Fiに接続して洗剤の内容量を知らせてくれる(正確には使用したときに使用量を測る仕組みのようだが)。このほかにもワシントン大学は風量計、「Amazon Dash Button」のようにボタンを押したら特定の商品をAmazonから買う装置、音楽ボリュームリモコン、なども3Dプリントで作っている。もちろんそれらも電源が無いのにWi-Fiに繋がるものだ。

その仕組みは、私たちの周りを飛び交うWi-Fiルーターなどからでている「アンビエントWi-Fi」を利用するものだ。3Dプリントされた機器にはそれぞれ誘電フィラメントでできたアンテナと、ギアとバネでできたスイッチが存在する。アンテナがスイッチにより刺激されることで、アンビエントWi-Fiからのシグナルを吸収もしくは反射し、0と1のシグナルとしてWi-Fiレシーバーに送るのだ。

あまり複雑なことはできないかもしれないが、最近流行のIoT技術のネックとも言える電源問題を解決するという意味ではこれはすごい事かもしれない。もちろん周りにWi-Fi信号が飛び交っていないと使えないだろうが、3Dプリンタで作れて、しかもそれ自体は電源を必要としないIoTというのは非常に面白い存在だ。

またワシントン大学の研究チームはこのほかにも、3Dプリンタのフィラメントにプラスチックと鉄を混合したものを用い、磁気特性を利用して目に見えない静的情報を3Dプリントしたものにエンコードすることなども行っている。この静的情報はスマホで読み取れたり、インベントリ管理や、ロボットにこのオブジェクトとどうインタラクトすれば良いのか教えたりするのに活用されるとのことだ。

In first, 3-D printed objects connect to WiFi without electronics(University of Washington)

RELATED POST