地球の中の火星ってどこにある?ESAが火星探査機器を検証

スペインのカナリア諸島にあるランサローテ島。ヨーロッパでは観光地として知られるこの地で、欧州宇宙機関ESAの「Pangaea-X」プロジェクトが11月24日まで行われていた。これは4つの宇宙機関、50人の人々と様々な機器を用い、5つの場所で5日間かけて行うプロジェクトで、ESAの地質学訓練の延長だ。

火山島であるランサローテ島の環境は地質学的に月や火星に類似しており、この環境でテストはどんな人工シミュレーションよりも豊かな学びがある、と科学ディレクターで地質学者のFrancesco Sauroは語っている。ここには溶岩により形成された洞窟があり、中には(火星と同じように)高速道路が入ってしまうほどの大きさのものもある。ここで宇宙飛行士、科学者、エンジニア達は共同で訓練を行われた。訓練にはドローンやミニローバーが用いられる他、レーザーを使いた洞窟内の3Dマッピングも実施。宇宙飛行士達は腕に取り付けたスマートフォンで指示を表示したり、その場で微生物のDNA分析結果を表示したりと、現代的な技術も用いられている。しかしそれと同時にNASAのアポロ計画で月面で使われたサンプリングツールのレプリカも用いられ、将来のミッションにそれらが適しているかどうかの検証もされた。

ESAの宇宙遊泳インストラクターのHervé Steveninは「探索に向け道具と装備を最適化することは不可欠。安全と効率性が月での宇宙遊泳成功の鍵」と語っている。何事にも準備が肝心、こうして探索に用いられる道具がきっちり検証され、未来のミッションで用いられる道具に活かされる事になるのだ。

Gadgets for Mars(ESA)