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天文学者たちが宇宙人にメッセージを送信…返事は25年以内?

宇宙人が地球に攻めてくる…SF映画にありがちな設定だが、同じくありがちな設定として「そんなはずじゃなかったのに、宣戦布告と受け止められてしまった」というケースがある。友好的なメッセージを送ったのに、なぜか宇宙人は勘違いしてしまうというものだ。地球上でも文化や言語の違いによる勘違いは起こりえるだけに、異なる星とのコミュニケーションともなると、その難しさは想像に難くない。

この度、地球外生命体との交信を目的とする非営利団体Messaging Extraterrestrial Intelligence(METI) Internationalの研究者たちは、太陽系の隣の惑星系に向け音声データによるメッセージを送信したとThe Times of India紙が報じた。目標となる星は「GJ 273」。地球から12光年離れた赤色矮星だ。「GJ 273」の周りには2つの惑星があり、METIによればそのうちの一つ、「GJ 273b」は生命の存在できる場所にあり、水と生命の存在が期待できるとしている。 

研究者たちによれば、今回のメッセージに対して25年以内に返事が返ってくる可能性があるとしている。また、METIの創設者で代表を務めるDouglas Vakoch氏によると、今回の音声データはノルウェーのアンテナからおよそ8時間かけて送信されたという。Vakoch氏は今回の試みについてNew Scientist紙に対し「可能性は低いと思うが、返事が来れば歓迎したい」と、成果の出る可能性が低いことは認めているようだ。

今回送信された音声データの中には、算術、地理、三角法、電波の説明、そして時計と時間の計測法などが録音されており、「GJ 273b」に生命がいるとしたら、我々人間と同じように時間を認識するのかどうか確かめられるという。

地球外生命体にメッセージを送るというアプローチには批判もある。人類が歴史上、植民地支配や戦争を繰り返して来たことから、宇宙人による地球への侵略の引き金になるのではないかというものだ。もし今回送ったメッセージを受信した宇宙人が好戦的で、地球に生命がいることを知り戦争を仕掛けて来たら…という可能性も捨てきれないというのだ。

果たして送信されたメッセージは宇宙人に届くのか。届いたとしたら宇宙人は解読することができるのか。解読できたとして宇宙人は我々が意図した内容として理解できるのか。理解できたとして我々地球人に対して友好的な姿勢を見せてくれるのか…答えは25年以内にわかるだろう。今回のメッセージが、宇宙戦争の引き金にならないことを祈るばかりだ。

Scientists send message to contact alien life (The Times of India)    
We just beamed a signal at space aliens. Was that a bad idea? (NBC News)

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