世界最古の犬の壁画、およそ8000年前のものか

アラビア半島の壁画に描かれた犬たちは、8000年前より人類が狩りに犬を使っていた証拠かもしれない。

サウジアラビア北西にあるジュッバーおよびシュウェイミスの壁画、これらはUNESCOの世界文化遺産にもなっている場所だ。そこには沢山の犬も描かれている。ドイツ「Max Planck Institute for the Science of Human History」の考古学者Maria Guagninが数えたところ、犬の壁画はシュウェイミスでは193頭、ジュッバーでは156頭あった。壁画に描かれている犬は、短く突き出た鼻、立った耳、上向きに巻いた尻尾、という、現代のカナーン・ドッグ(イスラエル原産の犬種)に似た姿をしている。人が狩りをする様子が描かれた壁画には、犬たちがそれを手助けするかのように描かれており、一部の犬には、両手で弓矢を持ち狩りをする人間の腰に紐で繋がっているような描写も見られる。

これ以前に発見されている証拠からは、この地域で発見された犬の家畜化の痕跡は、現在のイエメンからの紀元前4000年のものだとされてきた。今回の発見は、新石器時代の前から人類が猟犬を用いていたことだけでなく、狩りの際に一部の犬が他とは違う仕事を行っていた可能性も示唆している。人類の友、犬。彼らと私たちの関係はこれまで思っていたよりも長かったのかもしれない。

Credit: Journal of Anthropological Archaeology/Maria Guagnin/Max Planck Institute for the Science of Human History

8,000-Year-Old Rock Art Includes the World’s Oldest Images of Dogs(Live Science)
Pre-Neolithic evidence for dog-assisted hunting strategies in Arabia(ScienceDirect)