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犬のうつ病…空港に置き去りにされたある犬の悲劇

なんともやりきれないニュースが南米コロンビアから舞い込んできた。カラコル・ラジオによると、コロンビアのパロネグロ空港に置き去りにされた一匹の若い犬が、一カ月も空港内を歩き回って飼い主を探したあげく、絶望して死んでしまったというのだ。

スペイン語で「Nube Viajera(浮き雲)」と名付けられたその犬は、白に黒のぶち模様の雑種で推定2才のメスだった。首輪はつけていなかったが人馴れしていたため、飼い犬だったと思われるという。おそらく空港に連れてこられた後、飼い主はどこかへ飛び立ってしまい、「浮き雲」一匹が空港に取り残されたとみられている。

約一カ月間、「浮き雲」は空港のせわしない人混みの中で匂いをしきりにかぎ、キョロキョロまわりの様子を伺いながら飼い主を探し続けたという。そしてついに飼い主に会えないと絶望し、空港の片隅みにうずくまってしまった。

空港の職員や心ある旅行者がエサや水を与えたが、「浮き雲」はそれらを拒否し続けたという。誰かが動物保護シェルターのスタッフに通報したが時すでに遅しで、懸命な点滴治療もむなしく「浮き雲」はこの世を去った。治療にあたった獣医師のAlejandro Sotomonteさんによると、「浮き雲」の死因はうつ病だったという。

残念ながら、犬がうつ病に苦しむ事例は世界中の動物保護シェルターで確認されている。アメリカでもオーストラリアでも、保護された犬たちは自分が飼い主に捨てられたと解ると一様に生気を無くし、部屋の隅にうずくまって何も食べない状態が続いたという。日本では有名なあのハチ公のように、犬は飼い主に死ぬまで従順であるとともに、その飼い主に裏切られると心に深い傷を負ってしまうのだろう。

しかし、裏切るのが人間ならまた救えるのも人間。保護シェルターで絶望していた捨て犬も、次第にスタッフに心を開くようになり、やがては新しい信頼関係を結んで元のように元気を取り戻せたという。パロネグロ空港の「浮き雲」も、もう少し早く保護されていたら命を取り留めていたかもしれない。犬の純粋さに心を打たれると同時に、そこから人間が学べることは多いと感じる。

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