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公道も走れる! 銃弾を受けてもパンクしても走り続ける最強の装甲改造車が50万ドルで購入可能

装甲車と聞くと、戦場を走る鉄の棺桶のような無機質なデザインの車両を想像するだろう。実際、しかし、実は一般車両と見分けがつかないほどナチュラルな装甲仕様車がフツーに道路を走っていたりする。少しイカツいSUVがジェームス・ボンドも欲しがるであろう装甲車に生まれ変わる様子を詳しく教えてくれるのが、ドキュメンタリー番組『舞台裏のスーパーテクノロジー』だ。

銃弾が飛び交う戦場以外でも、装甲車には需要がある。ビジネスマンに政治家、政府職員など顧客は世界中にいるが、中でも最も有名なのはアメリカ合衆国大統領の乗る車“ビースト”だろう。ドアは航空機に匹敵するほどの重さで、バイオテロ対策として車内を密閉することができ、武器や酸素ボンベも搭載するという徹底ぶり。年間およそ200台もの車やトラックをそんな“動く要塞”に改造している会社が、米テキサス州の<Texas Armoring Corporation>である。

ちなみに世界最初の装甲車は1914年にイギリス海軍が考案した、装甲を施したロールスロイス。しかし外観は鉄の塊そのもので、公道を走るのにはちょっと無理があるデザインだったという。かたや現在の装甲車は一般車両が元になっており、見た目は非常にスマートだ。

現代の車は燃費を重視し軽量化されているため、まずパーツの強化が必要となる。通常ボディの鉄板は薄い部分で1ミリにも満たないが、防弾化のために用意されたのは厚さ12ミリの鉄板。これならライフル弾どころか徹甲弾でも貫通しないだろう。

もちろんヘリコプターやビルからの射撃など、上空からの狙われた場合の対策もバッチリ。ルーフ(屋根の部分)は“ケブラー”で覆った。ケブラーは数千もの細い繊維が束になっており、被弾するとわずかに繊維が広がって弾丸の威力を吸収する。例えるならばハイテク版の鎖かたびらみたいな素材だ。

また、弾丸から命を守れても危険な場所で立ち往生してしまっては元も子もないので、被弾してパンクしても約100キロは走り続けられるというタイヤを装備。もちろん窓ガラスも厚さ72ミリの防弾ガラスに取り替え、正面から近距離でマシンガンを連射されてもへっちゃらだ。

他にも警報サイレン、暗視カメラ、電流が流れるドアノブなど、スパイ映画顔負けのイケてる機能が満載。フル装備の装甲車は一般車両より500キロ重くなるので燃費が良いとはとても言えないが、日常的に身の危険を感じている要人の皆さんにとって50万ドルの装甲車はお買い得と言えるのでは?

「舞台裏のスーパーテクノロジー」はディスカバリーチャンネルにてご視聴頂けます。ディスカバリーチャンネルを未視聴の方は、こちらからご確認ください。 

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