Credit : Creative Commons

羊の前では悪事はできない?正確に人の顔を判別できると判明

体格、髪の色や長さ、声、着ている服など、人を判別する要素は数多くあるが、一目見てその人が誰なのか判断する箇所は、ほぼ間違いなく顔だろう。人が相手の顔を認識する能力というのは、社会生活においてとても大事な要素だ。

人は通常、見慣れた人(家族や友人、有名人など)の顔は容易に判別することができる。そして社会的な動物である羊も、他の羊の顔を判別できることは以前からも知られていた。しかしその能力がどのように作用しているのか、詳しく調べた研究は存在しなかった。

英ケンブリッジ大学の研究チームが発表した論文によると、チームは8頭の羊を使い、4人の有名人の顔写真を使用した実験を行なった。その結果、羊はより見慣れた人物の写真を選ぶことがわかったという。次に同じ4人の有名人の角度の違う写真(斜めを向いている写真)を使用し、羊が同様に判別できるか実験。この能力は今まで人間にのみ確認されてきたものだったが、羊は判別することができたという。

最後に、羊が最も見慣れているはずの飼い主の写真を混ぜたところ、羊は自分の飼い主の写真を選んだという。これにより、羊は写真という平面のものでも実際の人物を判別できること、そして羊の顔判別能力は人間やサル、チンパンジーなどの類人猿と同等のレベルであることが判明した。

これまで行われてこなかった羊の顔判別能力の研究。ここまで能力が高いとなると、羊の前で犯罪が行われた際、その後警察が目撃した羊に事情聴取することも、絶対にないとは言えなさそうだ。

Sheep recognize familiar and unfamiliar human faces from two-dimensional images (The
Royal Society)

RELATED POST