Credit : Discovery Communications

地上のハトを大ナマズが丸呑み!? 想像を超える弱肉強食の世界

弱肉強食のシステムや大自然の猛威、自然界の生存競争は過酷だ。それは時として、我々の想像を超える光景を生み出すことがある。南フランスの町アルビでは、思わず声を上げてしまうような驚きの瞬間がビデオに収められた。

アルビはタルン川と、そこにかかる“世界一高い橋”ミヨー橋でも有名な歴史ある町。しかし同地で暮らすハトたちにとって、ここで水浴びすることは命がけの行為だ。なぜなら水中には恐ろしい“捕食者”が潜んでおり、ハトたちを次々と丸呑みにしているのである。これはアルビに限った話ではなく、スペインのサラゴサでも起こっているという。

では、一体どんな水生生物がハトを捕食するというのだろうか? 大きな頭、大きな口、長い触角……そう、この捕食者とは“ナマズ”である。それもヨーロッパオオナマズという種で、1970~80年代に釣るための魚として南ヨーロッパ各地に持ち込まれたもので、現在その数を着実に増やしつつあるというのだ。

いくら巨大なナマズとはいえ、小魚のほか水面にいるカモなどの水鳥は捕食することはあっても、わざわざ危険を冒して陸上にいるハトを襲うなんて話は聞いたことがない。実は彼ら生存競争も苛烈なようで、大型のヨーロッパオオナマズが獲ることのできない栄養満点の獲物=ハトを、水辺に近づける中型種が狙い始めたのではないか?
というのが専門家の見解だ。

ともあれ、その狩りの様子は地上における獰猛な肉食獣そのものだ。ハトに気付かれないように水際までそっと近づき、ヒゲを使ってハトの振動を察知して狙いを定めたら、一気に丸のみ!
……暖かな日の幸せな水浴びから一転、哀れなハトたちは何が起きたか分からないまま、ヨーロッパオオナマズの胃袋に収まってしまうのだ。

抜群の適応力で、新たなタンパク源を得たヨーロッパオオナマズ。30~60年ほどの寿命を持ち最大で3~5メートルほどのサイズになるという説もあり、あまりの大きさに“人食い伝説”が噂されるほどの淡水魚である。彼らが勢力を広げ続ければ、いつか人間とヨーロッパオオナマズによる食うか食われるかの究極サバイバルが展開される日が訪れる……かも?

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