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豪州で人々を悩ます騒音の正体とは?

日本の都市部でも、集団で移動し多くのフンを残していく鳩の被害は大きいが、オーストラリアではより深刻な問題となっているようだ。オーストラリアに生息するレンジャクバトは、飛び立つ時に大きな金切り声のような音を出すため、騒音にもなっているのだ。

レンジャクバトが飛び立つ時に出す音は、その甲高さから鳴き声だと思われがちだ。だが、首都キャンベラにあるオーストラリア国立大学のTrevor Murray研究員によると、実際はレンジャクバトの翼から発せられているというのだ。Current Biologyに掲載された論文によると、この音は仲間に危険を知らせるために独自の進化を遂げたのだとしている。

鳩の翼はいくつもの羽が集まってできているが、レンジャクバトのものは左右の翼に一本ずつ、他の羽の半分ほどの幅の羽が混ざっており、これが甲高い音を出すのに使われているという。これは他の種類の鳩には見られない特徴となる。

Murray氏らの研究チームは、この音が他のレンジャクバトにどのような影響を与えるのか知るために、鳩の飛び立つ際の音を録音。スピーカーからこの音を流して鳩の反応を調べた結果、この羽がある鳩の音を聞かせた時のみ、鳩は飛んで逃げていったという。

鳴き声を発する鳥は、その音で仲間とコミュニケーションをとると考えられているが、今回の研究では、鳴き声を発しない鳥でもその他の方法でコミュニケーションを取ることがわかった。人間には迷惑な音でも、レンジャクバトたちにとっては危険を知らせる警報のような役割を持っているのだ。

Those noisy crested pigeons use their unique feathers to sound an alarm (The Conversation)

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