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メタボ? いいえ、進化です! 世界で唯一の“飛べないオウム”が超カワイイ

「体重が増えすぎて飛べなくなった鳥」というワードから思い浮かぶのは、飼い主から過剰にエサや高カロリー食を与えれられ、運動不足に陥った“メタボ鳥”といったところだろうか。しかし、ニュージーランドに生息する「フクロウオウム」の事情は違っていた。

“世界で一番奇妙なオウム”とも呼ばれるフクロウオウムは、最大で4キロに達する体重と、ニワトリのおよそ2倍というデカすぎる体を持つ、オウム界の最重量級選手。世界で唯一の“飛べないオウム”という異名にも納得である。

およそ8000万年前、ゴンドワナ大陸から分離したニュージーランドに生息していた哺乳類はコウモリのみであり、鳥たちの敵となる陸生の捕食動物のいないこの地は、まさしく“鳥の楽園”だった。そんな環境下で、一部の鳥類は空を飛ぶことをやめ地上で暮らすようになる。かつてのフクロウオウムが選択したのも、天敵である巨大ワシが眠っている夜間に森を歩き回り、食糧の果実を探しやすい太く丈夫な脚、そして山の寒さに耐えられる脂肪を蓄積した体という、世にも珍しい“進化”だったのだ。

しかし、今から800年ほど前に島へ人間が到来したことによって、島は大打撃を受けることとなる。ネズミ、ネコ、イヌ、ブタ、オコジョなどの流入だ。これらの捕食動物を前に、無防備で抵抗できない島固有の鳥たちは捕食され、50種以上の鳥が絶滅していった。フクロウオウムも例外ではない。2017年現在、その数は160羽にも満たず、絶滅の危機に瀕している。

地球上の他のどの動物とも異なり、生物の多様性という観点からも重要な存在である彼らに対し、われわれ人間ができることは何か――?

『現代の恐竜たち 不可思議な鳥』では、フクロウオウムの数少ない生息地の一つであるニュージーランドの野生動物の保護区域・コッドフィッシュ島を訪ね、保護活動グループや自然保護局への取材を敢行。そのユニークな生態に迫るとともに、一時は絶滅したと考えられていた鳥「タカへ」や、落ち葉に隠れる昆虫やイモムシを食べる唯一のコウモリの事例からは、フクロウオウムが進む未来が見えてくるはずだ。

「現代の恐竜たち 不可思議な鳥」はアニマルプラネットにてご視聴頂けます。アニマルプラネットを未視聴の方は、こちらからご確認ください。

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