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科学で解明?なぜネコは箱に入りたがるのか

空前のネコブームが到来している日本だが、ペットとして身近な存在である半面、ネコはまだまだ謎が多すぎる生物だ。なぜ子ネコは横っ飛びするのか?なぜわざわざIHコンロの上で寝るのか?なぜときどき舌をしまい忘れるのか?…ネコを飼ったことのある人であれば深くうなずけるであろう数々の謎の中でも、極めつけは「ハコ」ではないだろうか。

ハコがあれば、ネコは入る。それがどんなハコであろうとも、ソコにハコがあるかぎり、ネコは必ず興味を示して寄ってくる。飼い猫のみならず、トラ、ライオン、ヒョウ、ボブキャット、カラカルなど、あらゆるネコ科の猛獣でさえも段ボール箱の魅力には抗えないのだ。

なぜネコはハコに入りたがるのか。この謎を解明するべく、日々研究に勤しんでいる研究者もいる。例えば、オランダで行われたある研究では、段ボール箱がネコのストレスを軽減することを証明した。保護シェルターに移転してきたネコのうち半分には段ボール箱を与え、残りの半分には与えなかった場合、前者はストレス度が軽減し、新しい環境にも比較的早く順応したという結果が出ているそうだ。

ネコ研究家のひとりである、カリフォルニア大学デイビス校のポスドク研究員、Mikel Delgadoさんによると、ネコがハコを愛する理由はいくつかあるそうだ。

まずは、暖かさ。ネコは常に暖を取る場所を探している。なぜなら、ネコの温熱中間帯(居心地がよいと感じられる環境温度の幅)は人間よりも高く、およそ30~38度なのだそうだ。段ボールは断熱効果が高いことで知られるが、それが箱ならば密閉度が高いため更に暖かい。さらに、狭い箱の中では身動きをとれず体を丸めなければならないため、じっとしているぶん余計なエネルギーを消費せずに体温を温存できるというわけだ。

ふたつめはハコはネコにとって未知なものであるという点。「ネコは家につく」というが、飼い猫にとって家は自分のなわばりであり、隅々までチェックが行き届いた安全地帯だ。そこに突如として段ボール箱が現れたら、なわばりの主としてみれば確認しない手はない。もっとも、呑気な家ネコのことなので、なわばりチェックのためにハコに接近してみたはいいが、思わず中で寝ちゃったり、出られずにハマっちゃったりするのである。

最後に、ネコ科の動物はもともとハンターであるため、常に身を隠して待ち伏せできる場所を探しているという点だ。小動物やネコジャラシ、人間のすねを狙う時などは、ハコに身を隠してしまえば好都合だ。気を消して狙った獲物が近づくのをひたすら待った末、襲いかかる。野生の習性が今も家ネコに生きている証だろう。…もっとも、家ネコに関していえば、隠れているつもりでもモコっとはみ出してしまうところがまた愛らしいのだが。

Why Cats Love Boxes, According to Science (Inverse)

 Will a hiding box provide stress reduction for shelter cats? (Applied Animal Behaviour Science)

BIG CATS like boxes too! (YouTube)

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