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恐竜が絶滅するまで哺乳類は夜行性だった

昼行性の哺乳類が出てきたのは、これまで思われていたよりも恐竜の絶滅と関係があるかもしれない。

「夜行性ボトルネック」という仮説がある。これは、現在昼行性の哺乳類の性質の中に夜行性的なところがあることから、哺乳類としての進化初期の先祖たちは夜行性であったというものだ。この説では昼行性である恐竜たちが地上を闊歩していた中生代の哺乳類は、その行動パターンが夜に限定されていたとされる。組織学や分子研究により、哺乳類の「目」は進化の過程で、まず夜行性に適応した後に昼行性に適応したことは判明しているのだが、これまでその適応の時期については不明だった。

ユニヴァーシティ・カレッジ・ロンドンの研究では、遺伝的に決定されるはずの活動パターンについて系統学的比較という方法を用い、現存の2415種類の哺乳類を分析。哺乳類の先祖の活動パターンを再構成し、この適応時期を特定しようとした。その結果、哺乳類たちは中生代を通して夜行性であったことが判明したのだ。恐竜が絶滅して以降、哺乳類は夜行性と昼行性が入り交じる状態となり、その後昼行性へと移行したのだと推測される。

恐竜がいなくなり日中が安全になったおかげで、昼行性というニッチを一部の哺乳類が占める要因となったのかもしれない。日の出ている間に活動する我々の生活は、もしかしたら恐竜の絶滅無くしてなし得なかったのかもしれない。

Mammals were nocturnal until dinosaur extinction, then emerged into daylight (The Telegraph)

Temporal niche expansion in mammals from a nocturnal ancestor after dinosaur extinction(Nature)

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