Credit : ESO/A. Tudorica

謎の機械?ヨーロッパ南天天文台が写真を公開

ヨーロッパ南天天文台(ESO)が謎の写真を公開している。なにやらチューブのようなものが張り巡らされた建物の中、パイプらしきもので構成されたオブジェのような物体が、開かれた天井から空に向かって伸びている。 

写真の正体は南米チリ、パラナル天文台にある超大型望遠鏡VLT。口径8.2mの望遠鏡4台からなる施設で、写真はそのうちの1台を内部から撮影したものだ。各望遠鏡はUnit Telescope(UT)と呼ばれており、それぞれ3種類の観測装置が搭載されている。 

VLTは地球上にある望遠鏡としては世界屈指の精度を誇り、その重要性も高い。写真で見ることができる建物内にはチューブが張り巡らされているが、これは空調システムだ。最新鋭のドーム構造と合わせて、観測に最適な環境を提供している。風の影響を受けやすい砂漠に位置しているため、建物の構造も望遠鏡の精度に大きく関わってくるのだ。 

各UTの精度は人間の目のおよそ40億倍。通常、それぞれのUTは個別に観測を行うが、4台を光ファイバーで繋ぐことにより、干渉計として利用することも可能。これにより口径130mの望遠鏡としても使用することが可能となる。 

VLTは数多くの新発見に貢献してきており、太陽系外惑星を初めて捕らえるのに成功したほか、天の川の中心にある超大質量ブラックホールの周りを回る星々の観測なども行なっている。VLTによる観測データを元にした論文は、平均して1日1本以上発表されているということから、VLTによる観測がどれほどインパクトのあるものかうかがい知ることができるだろう。    

Cocooned on Cerro Paranal (European Southern Observatory)

RELATED POST