犬と一緒に暮らすのはぜんそくやアトピーどう作用する? 米国で驚きの実験結果

犬を飼っている人にとって、犬はかけがえのない家族の一員。そしてこの度、犬を飼っている家庭の子供は、犬によってぜんそくやアトピーのリスクが小さくなるかもしれないという驚きの事実がわかったという。 

今回の実験結果を発表したのは、米国イリノイ州にあるアレルギーを専門に研究するAmerican College of Allergy, Asthma, and Immunology(ACAAI)。10月下旬、ボストンで行われた発表会において、ぜんそくやアトピーを持つ子供と犬に関する実験結果が発表された。 

実験はメリーランド州ボルチモアで行われ、ぜんそく持ちの子供とその母親を対象に、毎日1時間以上・犬一匹以上と接する機会を与えた。結果、犬が持つバクテリアなどがぜんそくの症状を緩和させる可能性があることを発見した。 

ACAAIによるもう一つの発表によると、妊娠期間中に犬と接していた母親の場合、生まれてくる子供のアトピーに対する耐性が向上する可能性もあるのだという。この効果は10歳まで確認されているということだ。ACAAIのアレルギー専門医であるEdwardM. Zoratti氏によると、母親が妊娠期間に犬と接していた子供は、2歳までのアトピーのリスクが大幅に下がるとしている。 

しかし注意すべき点として、犬のアレルギーが原因でぜんそくになる子供の場合、引き金となるアレルゲンの効果の方がまさってしまう可能性が高いために上記の効果は期待できないとしている。その場合、ACAAIはできるだけ犬と接しないことを推奨している。またこの実験は、都市部で生活する米国人の子供に限定されたものであるため、日本人に対しても同様の効果があるとするものではない。

Dogs may protect against childhood eczema and asthma (EurekAlert)