次世代火星探査車は23個の目を持つ!

1997年に火星に降り立ったNASAの探査機パスファインダー。その中でも、火星の表面を自由に動き回れる探査車(ローバー)「ソジャーナ」は3台のカメラを搭載し、火星表面の写真を多く地球の研究者たちに届けることに成功した。

あれから20年。カメラ技術は大きく進歩し、高性能化はもちろん、今では誰もがスマートフォンに搭載された小型カメラを持ち歩く時代になっている。そのため2020年に行われる新たなNASAの火星探査計画では、新型ローバーになんと23台のカメラを搭載する予定だということだ。 

カメラと言っても写真を撮影するだけではない。搭載されるカメラの一部は障害物を解析するために使われたり、大気の状態を調査するために使用される。ローバーの内部にもカメラが搭載される予定で、これは採取した石や砂といったサンプルを調査するために使用されるということだ。 

ソジャーナ以降のローバーにも多くのカメラが搭載され、2004年に火星に着陸したスピリットとオポチュニティには10台ずつ、2012年に着陸したキュリオシティには17台のカメラが搭載されたが、今回の23台は歴代最多となる。また、カメラの性能自体も歴代のものから大きく進化し、高解像度化はもちろん、より色彩豊かになり、3D撮影にも対応するという。これにより火星の地質学調査に大きく貢献できるということだ。

今までのローバーに搭載されてきた技術用カメラ(エンジニアリングカメラ)は白黒だったが、今回からは高解像度のカラーに対応。視野角も広がり、短時間に多くの情報を得ることが可能になるという。また、ブレ補正も採用され、移動中の写真撮影も可能になる。

しかしカメラの性能が良くなるにつれ、問題も発生する。地球に送るデータが重くなってしまうのだ。この問題を解決するため、火星の軌道上にあるNASAの探査機メイヴンと、欧州宇宙機関(ESA)が2020年に打ち上げ予定の火星探査機エクソマーズを経由させ、データを地球に送る計画だ。 

新たな火星ローバーから送られてくるであろう、今までにないほどのクオリティの写真。どんな火星の風景を見ることができるのか、どんな新しい発見があるのか、今から期待して待とう。 

  

Next Mars Rover Will Have 23 ‘Eyes’ (NASA)