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人は人よりも犬の方が大切だと思っているのかも?

人は同類を守る気持ちが強い、なんて言う話もあるが、もしかしたら人間は同属である人よりも、犬の方を気にかけるイキモノなのかもしれない。

 Society & Animalsジャーナルに発表された研究では、人間と動物が虐げられたという報道に対して、人がどう感情的な反応をするのかが比較されている。研究では、256人の大学生が対象となり、「30歳の大人が容赦なく殴られた」「1歳の赤ん坊が容赦なく殴られた」「6歳の大人の犬が容赦なく殴られた」「子犬が容赦なく殴られた」という偽ニュースに対してどれだけ感情移入をしたのかが尋ねられた。嘘ニュースの内容は「正体不明の人物により野球バットで」殴られ、意識不明で「片足を骨折」「複数の裂傷」といった悲惨なものだ。 

研究チームがこの実験をするに当たって立てた仮説は、「種ではなく年齢により感情移入の度合いが違うのではないか」というものだった。その暴力の対象となったのが人間か犬か、ではなく、か弱く抵抗することが難しい幼い赤ん坊や子犬の方が、人々の共感を得ると考えたのだ。しかし、この実験の結果は、その仮説とは違う物だった。人は大人の人間なタコ殴りになることに対してよりも、人間の子供、大人の犬、子供の犬が殴られるという話に強い共感を示したのである。しかも、人間の子供、大人の犬、子犬に対する共感の度合いは似たようなレベルだった。(また同研究では、男性よりも女性の方がそれぞれの被害者に対して強い共感を見せたことも興味深い点である。) 

研究者達は、実験対象たちは犬を「動物」ではなく「毛皮を持つ赤ちゃん」、もしくは人間の子供と並ぶ「家族の一員」として見なしたのだと結論づけた。人類最良の友、と形容されることもある犬、もしかしたら犬と人間との間の結びつきは、人と人との間の思いやりよりも強いのかもしれない。この研究、猫だとどうなるのかも気になるところだ。

A study has finally shown that people really do love dogs more than other humans(Business Insider Nordic)
Are People More Disturbed by Dog or Human Suffering? Influence of Victim’s Species and Age(Brill)

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