Credit : Helen.S.Cooper via University of Oxford

思ったよりも宇宙人は人間に似ている?英大学発表

従来の宇宙生物学では、地球上の生命を参考に、化学、地質学、物理学を組み合わせ、地球外生命体の姿を考えていた。しかし、オックスフォード大学動物学科の研究者Sam Levinらがthe International Journal of Astrobiologyで発表した研究では、これに変わる新たなアプローチが用いられた。それが「進化論」だ。

「えっ、今まで進化論を考慮せずに地球外生命体について考えていたの?」と思いたくもなるが、どうやらそうらしい。研究者達は、自然選択説の枠組みの中で地球外生命体について考えたのだ。地球上では、大きな移行(「major transitions」、例えばジョン・メイナード・スミスらによる『進化する階層 生命の発生から言語の誕生まで』の原題は『The Major Transitions in Evolution』)イベントの結果として種の複雑性が増してきた。このような移行は、独立した生命体の集団が、より高次の生命体へと進化することで起こる。例えば、単細胞生物から多細胞生物へといった具合だ。しかし、このような移行が生じるためには、極限状態が必要だと言うことも、理論的、経験的データがともに示している。

このように進化論を考慮した今回の研究では、地球外生命体を考えるにあたって新たな視点を提供するものではあるが、だからといって実際に地球外生命体の姿がわかる物でもない。一応この研究をもとにした想像図は描かれていて、トップ画像は左から、複製を繰り返す分子、非常に単純な細胞的な存在、大きな移行を複数回繰り返した複雑な構造を持った生命体、の想像図となっている。それでもLevinは、地球外生命体が地球上の生命と同じく大きな移行を経てきたものだと考えれば、「ひとつの予測可能性としては、彼らが我々に似ている姿に進化するということもある程度は考えられる」ともしている。

Levinが言っているのは、地球外生命体が地球人に似ている可能性も進化論的にあり得なくはない、という意味合いではあるが、『E.T.』や『エイリアン』、『メッセージ』などの映画に出てくるような宇宙人に似ているという可能性だってゼロではないのだ。

What would aliens look like? More similar to us than people realise, scientists suggest(Independent)
Aliens may be more like us than we think(University of Oxford)

RELATED POST