【東京モーターショー2017】フォルクスワーゲンの未来…新しいフラッグシップモデル、『アルテオン』も登場

第45回東京モーターショー2017が開幕した。会場となる東京ビッグサイトには所狭しと最新のクルマはもちろん、将来を占うことができるクルマたちが展示されている。その中のひとつ、フォルクスワーゲンブースをのぞいてみよう。

■VWの将来を担う1台が登場

広いブースには市販車やコンセプトカーなど9台が展示されている。注目すべきクルマを挙げるとするならば、まず『I.D.BUZZ』だ。一見、1960年代から70年代に生産されていた『タイプ2』、通称「ワーゲンバス」を模したコンセプトカーにしか見えないが、実は、今後のフォルクスワーゲンを担う重要な1台でもあり、(デザインを含めこのままではないだろうが)生産化が決定したモデルでもある。

フォルクスワーゲン ブランドは昨年、“Transform2025”という戦略を打ち立てた。これは、e-モビリティ及び自動運転やコネクテッドカーに向けて変革を続けるフォルクスワーゲンが、新しい自動車業界の最前線で活躍するためのものだ。この戦略の柱は、同ブランド史上最大の新車攻勢にある。 

今回のモーターショーのプレスカンファレンスで、フォルクスワーゲン乗用車ブランドのセールス・マーケティング・アフターセールス担当取締役、ユルゲン・シュタックマン氏はこの攻勢について、「新たなSUVを含むコア・ラインナップの刷新。さらに全く新しい電気自動車である『I.D.ファミリー』が続く。そして、今後数年間で全てのモデルラインナップを刷新し、今以上に魅力的な未来を感じさせるものにする」と明言。そして、どのように「未来を現実にするか」を示したクルマをこのモーターショーに展示している。

フォルクスワーゲン ブランドは、2025年までにe-モビリティのマーケットリーダーになることを目指している。そのために、「2025年までに年間100万台のe-モビリティを販売するという目標を設定している。我々はボリュームマーケットにe-モビリティの基準を作りたいのだ」とシュタックマン氏。そのこだわりは、「未来の“ピープルズカー”も、再びフォルクスワーゲンでなくてはならないからだ」という。 

その1歩を踏み出すのが『I.D.ファミリー』だ。フォルクスワーゲンは、2020年より「フューチャーモビリティ」の時代をスタートさせる。「これによって人々は、来るべき自動運転に向けた、持続可能でコネクティビティを充実させた運転を楽しむことが出来るのだ」とした。

I.D. Buzz

■ヘリテージとともに未来を結ぶ『I.D.BUZZ』

『I.D.ファミリー』は、次世代の電気自動車だ。そのベースは“MEB”と呼ばれる新しいアーキテクチャーで、フォルクスワーゲンが独自開発した次世代の電気自動車の基礎となるものだ。フォルクスワーゲングループが製造するほとんどの電気自動車のベースとなるものである。

 『I.D.BUZZ』は、「『I.D.ファミリー』の重要なメンバーであり、フォルクスワーゲン ブランドのシンボルだ。その真の価値はヘリテージと未来を見事に融合させブランドの継続性を保証している」とシュタックマン氏は強く語る。 

この生産化に向けてシュタックマン氏は、「フォルクスワーゲンが、人々の声に耳を傾けなくなったら、それはもうフォルクスワーゲンではない。今年の始めにデトロイトとジュネーブショーで『I.D.BUZZ』を展示した後、このクルマを是非作ってほしいという、膨大な数の手紙やeメールを受け取った。そこで我々はこのクルマを作ることを決めたのだ」と述べた。

 フォルクスワーゲンが『I.D.BUZZ』に与える予定の性能は、「航続距離は最大600km(NEDC:新欧州テストサイクル)と、都市部及び郊外でも家族で乗るのにぴったりだ。ステアリングホイールの真ん中のボタンを押すだけで、完全な自動運転モードの“I.D.パイロット”にクルマの操作を任せることが出来る。また、重要な情報は、拡張現実、ARのヘッドアップディスプレイによって、3Dやバーチャル画像として、前方を見るドライバーの視界の中に投影される。まるで魔法のようだ」とシュタックマン氏。その価格は「手頃な価格で提供する」という。

ゴルフGTE

■多数のパワートレインを導入

さて、現在のラインナップについてフォルクスワーゲン グループ ジャパン 代表取締役社長のティル・シェア氏は、「お客様に選択の幅を広げるため、パワートレインの選択肢を拡大していく」と方針を明確化。そこで東京モーターショーには2つのe-モビリティが展示された。これらはいずれも10月に発売されたばかりのものだ。 

ひとつは新型『ゴルフ』のプラグインハイブリッドモデル、「ゴルフGTE」だ。最長45kmをゼロエミッション走行、つまり電気のみで走行が可能なモデルだ。プラグインハイブリッドのラインナップとして、『パサートGTE』も展示。この“GTE”とは、「“エコ”と“スポーティ”をバランスさせた“フォルクスワーゲンのプラグインハイブリッド”を表している」とシェア氏。ちなみに“スポーティ”なDNAは、グランツーリスモの“GTI”モデルに由来している。 

そしてもう一台は、フォルクスワーゲンとして日本初導入となる電気自動車、『e-ゴルフ』だ。「ゴルフの高い完成度をベースに、ゼロエミッションのパワートレインを融合させたモデル」と紹介する。 

プラグインハイブリッドやEVに加え、日本市場に投入されるもう一つの新しいパワートレインが、“TDI”(ディーゼルエンジン)だ。シェア氏は「日本におけるディーゼル市場は拡大しており、我々も日本のお客様に新しい選択肢を提供する」とし、『パサート』シリーズに“TDI”を搭載し、来年初めに発売する予定だ。

もう一つのパワートレイン、ガソリンエンジンでは『up! GTI』が投入される。シェア氏は、「量販マーケットのアッパークラスにおいて、人々の憧れの対象となる“スポーティ”なモデルをお客様に提供することだ」とし、「6速マニュアルトランスミッションを備えたコンパクトなホットハッチの登場を待ち望んでいるファンの皆様に、来年お届けする」とした。 

そのほか来春には新型『ポロ』を導入することも明らかにした。

アルテオン

■新たなフラッグシップモデルの『アルテオン』は賢い買い物をしたい人に

さて、最後は発表されたばかりの新しいフラッグシップモデルの『アルテオン』にも触れなければならないだろう。セダンの快適性とステーションワゴンの機能性、クーペのスタイリッシュさを兼ね備えたモデルで、全長4,865mm、全幅1,875mm、全高1,435mmとそのボディサイズは「パサート」よりも一回り大きく、さらに2,835mmというロングホイールベースにより、広い室内空間を確保しているばかりか、最大で1,557ℓものラゲッジスペースが備わる。 

日本に導入されるパワートレインは2リッターのTSIエンジンで、最大出力280PS、最大トルクは350Nmを発生。そこに4輪駆動の4MOTION
を採用。トランスミッションは最新の湿式7速DSGが組み合わされる。

安全装備も充実している。同社の総合安全理念“フォルクスワーゲンオールインセーフティ”に基づき、日本では初採用となる“デイタイムランニングライト”のほか、事故を予測して、万が一の時に備える“プロアクティブオキュパントプロテクション”や、デジタルメータークラスターの“アクティブインフォディスプレイ”、渋滞時追従支援システム“トラフィックアシスト”などの自動運転を見据えた先進的な運転支援システムを数多く採用している。

 シェア社長は、「この新しいフラッグシップカーには、フォルクスワーゲンのすべての魅力を結集。賢い買い物をしたい人に最適だ。このクルマは、自分の気持ちに素直に耳を傾ける人々のための“ピープルズカー”なのだ」と位置付けた。

そして最後に、「魅力的なニューモデルや確かな新技術を、商品攻勢を通じて提供していくことで、フォルクスワーゲンファンだけでなく、新しいお客様にも、広くアピールしていきたい。フォルクスワーゲンの変わらぬミッションは、これまで以上に走る喜びと安心感を提供することだ」と結んだ。

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