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黒くてまずいお菓子「リコリスキャンディー」の食べ過ぎにはご用心?

海外のお菓子を扱うお店に行けばたまに見かける黒いやつ。海外旅行のお土産に買って帰っても皆に「いらない」と言われる黒いお菓子…「リコリス」。それでも欧米では一般的に愛されている。インパクトの強い色合いなこともあり、ハロウィンでもいたるところでみかけるが、ハロウィンに沢山リコリスをもらったからって一度に沢山食べると危険なのだそうだ。

ハロウィンを前にした10月30日、アメリカ食品医薬品局FDAはリコリスを食べ過ぎないようにと呼びかける動画を公開した。リコリスは、漢方薬にも使われる甘草(カンゾウ)の一種であるスペインカンゾウが使われている。甘草の根にはグリチルリチンという甘みを感じさせる成分が含まれているが、体内のカリウムの割合を下げる効果がある。このため、FDAによれば沢山食べると心臓の鼓動がおかしくなったり、高血圧、むくみ、無気力感、さらにはうっ血性心不全を引き起こすこともあるとのこと。FDAは40歳以上の人であれば、2オンス(約57g)のリコリスを毎日2週間にわたり食べ続ければ、不整脈で病院に行かねばならなくなる可能性もあるのだそうだ。

漢方としての甘草は、喉の痛みに用いられる甘草湯、風邪の初期や筋肉痛などに用いられる葛根湯などに用いられている。漢方としても副作用として低カリウム血症、血圧の上昇、浮腫などが知られているが、これが薬ではなくお菓子として使われている文化では副作用なんて思いもしなかっただろう。

なお、フィンランドには世界一まずいお菓子として有名な「サルミアッキ」(Salmiakki、英語だと「salty liquorice/塩味リコリス」とも呼ばれる)があるが、これは塩化アンモニウムとリコリスを一緒にしたお菓子。元々は咳薬として薬屋さんで売られていたものが、後に味が好評だったことからお菓子として売られたという歴史がある。そのためか、少なくともフィンランドではリコリスもサルミアッキも食べ過ぎると血圧が高くなること、そして妊婦は沢山食べるべきではないということが知られている。

Tricked into a treat: excessive amount of black licorice can be dangerous, FDA warns(ZME SCIENCE)

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