Credit : Slavia - Foundation for Polish History and Culture

ポーランドで「吸血鬼」の墓を発見?

掘り出された女性の遺体は、首から骨盤にかけて鎌が置かれ、首の上には岩、口の中にはコイン…他の遺体にも、死者が蘇ってこないように首に鎌が置かれていた…。ポーランドのドラフスキの田舎町にある17世紀の墓地から掘り起こされたのは、吸血鬼の遺体だったのだろうか?

ポーランドの隣国スロバキアでも同時期の墓でやはり首に鎌が置かれた遺体が見つかっている。このような習慣がポーランドで行われ出したのは、スラブ人たちがキリスト教化された7,8世紀の間だ。コロンビア大学でポーランド語やスラブの吸血鬼について教えるChristopher Caesによれば、キリスト教化以前のポーランドでは遺体は火葬していたという。そうすることでようやく、死者の魂が体から離れることができるという考えであった。

しかしキリスト教化に伴って遺体を埋めることになると、一部の人々は死者を恐れるようになった。この時期に埋葬された遺体の上には起き上がらないようにと岩が置かれるとともに、死者をなだめるための物品が同時に埋められたりしたそうだ。スラブ文化の中では、このような習慣のほとんどはすでに死んだ人に対して行われている。つまり、生きている人を吸血鬼扱いして殺して、このような形で埋葬していたものではない。

この頃の人々は、疫病や不作などの不幸が起きるとその時期に死んだ人によるものだと考えていたようで、疫病が流行ると、墓の死体に串を刺したり体をバラバラにして焼いたりする風習があった。残忍な行為に感じられるが、Caesは「これはある意味人道的といえます。なぜならこの『吸血鬼』はすでに死者なのですから」と語る。生きた人々を拷問したり、生きながらに火で焼かれたりした魔女狩りなどと比べれば、確かに人道的なのかもしれない。

Burials Unearthed in Poland Open the Casket on The Secret Lives of Vampires(Smithsonian)

Slavia – Foundation for Polish History and Culture

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