Credit : IAC–D. López

小国ラトビアの企業、時間計測で宇宙進出へ

北欧にあるバルト三国の一つ、ラトビア。人口約200万人、国土は九州の2倍にも満たないほどの小さな国だ。そんなラトビアが、宇宙開発において、大きな役割を担おうとしている。

宇宙開発において重要になってくるのが、いかに時間を正確に計測するかということ。レーザーでの情報のやり取りとなると、その速度は光の速さ。いわゆる「1秒で地球7周半(真空中でおよそ30万km)」するスピードとなる。逆にいえば、時間の計測が0.1秒ずれれば、その誤差は3万kmにもなってしまうということだ。

この度、欧州宇宙機関(ESA)はラトビアの企業Eventechの時間計測技術を評価、採用すると発表した。その計測機の精度、なんと光が1cm進む時間まで計測できるというから驚きだ。小さく安価で、すでにEventechの計測機は地球上にある観測基地では、人工衛星の位置を観測するために利用されている。今後は宇宙空間での活動にも利用されるということだ。

ESAは2022年に行われるロシアの月着陸ミッション「Luna 27」で、この計測器を月の南極点に送る予定。宇宙用への改良にはNeptec UK社が協力する。同社は「Luna 27」におけるESAの自動着陸システムとナビゲーションシステムのLIDARを開発している。搭載される時間計測機は、着陸時にバウンドする際に発生する光パルスの時間を計測。これにより月表面の3Dマップ作成を行うことができ、最適な着陸場所を探すことが可能になるという。

Low-cost clocks for landing on the moon (esa)

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