カモフラージュの達人、羽毛恐竜シノサウロプテリクス

羽毛の生えた恐竜がいたことは近年明らかになってきた。その中の一種シノサウロプテリクスという小型恐竜の色彩パターンを調べた結果、捕食者である肉食恐竜などから身を隠すため、羽毛による優れたカモフラージュ能力を持っていたことがわかった。

シノサウロプテリクスは中国で発見された、白亜紀前期に生息していた小型の羽毛恐竜。英ブリストル大学の研究者が発表した論文によると、現代の動物同様、恐竜の一部はカモフラージュを目的とした多様な色彩パターンを持っていたことがわかったという。調査をしたFiann Smithwick博士によると、恐竜が主に視覚に頼って獲物を見つけたり、仲間を確認していたというのだ。

研究では暗い色の羽が身体にどのように分布していたか調査し、現代に生きる動物のカモフラージュパターンと似通っていることが判明した。例えば目の周りを縁取るような暗い色の毛色は、現生鳥類でも目を隠すのに使われている。また、シマ模様の尻尾は捕食者や獲物を欺くために使われたと考えられている。論文の共著者であるJakob Vinther博士は、恐竜も現生動物と同じような色のパターンを持っていたこと、視力を生かしてそのような毛の色に進化したことなどを語っている。

また、シノサウロプテリクスは背中部分が暗い色をしており、反対に腹部は明るい色をしていたという。これは現代の動物にも見られる色のパターンで、非立体的に見せる効果があるという。これにより、周りの景色から目立たなくなり、捕食者に狙われる可能性を下げるというのだ。

Smithwick博士は、恐竜たちの色を調べることにより、行動や捕食者との関係だけでなく、恐竜たちが生きていた環境を知るのにも繋がるとしている。

‘Bandit-masked’ feathered dinosaur hid from predators using multiple types of camouflage (University of Bristol)