Credit : NASA

太陽系外で新しい種類の衛星発見か…大きさは海王星並み?

望遠鏡や観測技術の発達により、過去と比べて多くの星を観測することが可能になった現代。それでも我々の住む太陽系の外にある星を観測することは難しく、特に太陽系外惑星の周りを回る「太陽系外衛星」の直接的な観測は今現在の技術でも困難だ。

そんな中、最近その存在が明らかになったのは、今年7月に発表された星「Kepler-1625 b-i」。地球から4000光年ほど離れた位置にある巨大なガス惑星Kepler-1625bの周りを回っていると考えられているのだが、この度発表された研究によると、この星自体がガス衛星で、その大きさがなんと海王星並の可能性があるというのだ。海王星の大きさは直径49,528km。地球の4倍近くの大きさだ(太陽系最大の惑星である木星の直径は地球のおよそ11倍)。

ドイツの研究機関「Max Planck Institute for Solar System Research」がAstronomy and Astrophysics誌で発表した論文によると、太陽系内で衛星の研究が各惑星の解明に役立つのと同様、太陽系外でも衛星を調査することで各惑星の研究を進めることが可能になるという。太陽系外惑星探査機ケプラーによって観測されたライトカーブ(光度曲線)を基に、Kepler-1625bとKepler-1625 b-iの大きさを推測。その結果、Kepler-1625bの大きさは木星並みと判明した。しかしデータにノイズが多いことから詳細は不明ということだ。

次にKepler-1625bとKepler-1625 b-iの相対質量を、太陽系内の様々な惑星と衛星と比較。衛星の誕生には2パターンあり、衝突によって誕生した衛星は質量が多く、星の周りにある円盤から誕生したものは質量が少ないが、Kepler-1625 b-iはこのどちらにも属さないと結論づけた。ガス層で覆われており、このような衛星は太陽系内に存在しないためだ。そのため、Kepler-1625 b-iが惑星であるKepler-1625bに「捕獲」されたと推測している。

もちろん、Kepler-1625 b-iがKepler-1625bの衛星であるという確証はまだない。より調査を進めるため、今月29日にハッブル宇宙望遠鏡による観測が予定されている。研究を主導したHeller博士は、もしKepler-1625 b-iが衛星と認められれば、人類は新たな種類の衛星を発見したことになると述べている。

NEPTUNE-SIZED EXOMOON FOUND ORBITING A JUPITER-SIZED PLANET? (Universe Today) 

The nature of the giant exomoon candidate Kepler-1625 b-i (PDF)

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