Credit : NASA Photo / Lauren Hughes

柔軟な翼を持つNASAの無人飛行機「X-56A」

無人航空機の開発・実験は日々行われており、私たちの知らないところでその技術は向上を続けている。NASAといえばスペースシャトルのような宇宙開発がよく知られているが、航空分野の研究も行なっており、今試験を行なっている面白い無人飛行機の一つがX-56Aだ。

X-56Aは、次世代の軍用無人飛行機における高高度長時間滞空(High-Altitude Long Endurance: HALE)の飛行技術向上のために開発された実験機。米国の航空機製造会社、ロッキード・マーティン社の一部門である「ロッキード・マーティン先進開発計画」によって設計、開発された。2013年7月に初飛行に成功し、20回のテスト飛行後、さらなる試験のためNASAに引き渡されている。全長2.3m、翼の長さは8.4m、最高速度は222km/h、遠隔操作によって飛行する。

X-56Aが他の無人飛行機と大きく異なるのは、フレキシブルウイングと呼ばれる翼を持つこと。その名前の通り、柔軟性があり軽量な翼だ。フレキシブルウイングは長距離飛行が可能な次世代の無人飛行機開発において重要になると考えられているものの、柔軟性の高い翼は低速時に「フラッター現象」と呼ばれる自壊を引き起こす振動が発生しやすく、その対策が急がれている。

この度、NASAはX-56Aのテスト飛行計画を発表。11月にフレキシブルウイングの実用化に向けた一連のテスト飛行が行われると言うことだ。X-56AのプロジェクトマネージャーであるCheng Moua氏によると、8月に行われたテスト飛行の際明らかになった離着陸時の問題は、着陸装置とブレーキに改善を施したことですでに解決済みとのこと。今回のテスト飛行では、フレキシブルウイングの性能に特化した試験が行われるそうだ。

Highly Flexible Wings Tested (NASA)

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