Credit : NASA and the European Space Agency

強力な太陽フレア、100年以内に地球の電気網を破壊するかも

宇宙からの脅威とはなんだろうか。宇宙人の侵略?恐竜を絶滅させたような巨大隕石の衝突?実はもっと現実的な脅威が地球に迫っている。非常に強力な太陽フレアだ。 

太陽フレアとは太陽における爆発現象のこと。爆発から8分ほどで電磁波が地球に到達、電波障害を発生させる。数時間後には放射線が到達し、数日後にはコロナからの質量放出が地球に届き、誘導電流が送電線に混入、電力系統をおかしくする。前回の強力な太陽フレアは約150年前に地球に到達していたものの、当時は電気がまだあまり普及していなかったこともあり、被害は少なかった。 

そんな強力な太陽フレアが、今後100年以内にまた地球に到達すると予想されている。太陽フレアが人体に直接被害を与えることはないものの、人類は電気のない生活を余儀なくされるかもしれない。1859年に地球を襲った強力な太陽フレアは、世界中の電話網を破壊したと言われている。ハワイやカリブ海沿岸など世界中でオーロラが観測され、夜にもかかわらずその明るさから、人々は朝と勘違いして起きてしまったとも伝えられている。 

今の時代で同レベルの太陽フレアが地球に到達したらどうなるのか。The Astrophysical Journal誌に論文を発表した米ハーバード大学のAvi Loeb氏は、その被害額が10兆ドル(約1120兆円)にも及ぶと予想した。電気網が止まってしまうことによる全てのコンピュータの停止、さらには原子力発電所の冷却システムが停止することもありえると警告している。科学者たちは今後10年の間で起こる可能性は12%と予測、今後100年間にはまず確実に起こるだろうとしている。 

太陽フレアから地球を守るシールドを宇宙空間に設置するという案もあるが、これには1000億ドル(約11兆2000億円)かかると言われており、その高いコストがネックとなり計画は進んでいない。その脅威は今後確実にやってくるとされているだけに、何らかの対策が必要となりそうだ。

Risks for Life on Habitable Planets from Superflares of Their Host Stars (Risks for Life on Habitable Planets from Superflares of Their Host Stars)
Monster solar flare could wipe out our electric infrastructure within next 100 years (ZME Science)

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