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災害救助犬ならぬ災害救助「猫」の誕生も近い?

災害の起きた場所で、土砂や家屋に埋もれてしまった人を見つけ出す災害救助犬。いざという時に我々を助けてくれる心強い味方だが、実は猫の方が犬よりも優れた嗅覚を持っているということは知っているだろうか? 

癌や結核、爆発物から人間まで、幅広く見つけられるという猫の優れた嗅覚。小さな隙間にもスルリと入り込める体を持つ猫は、災害救助犬の代わりに最適とも言えそうだ。哺乳類には3種類の匂いを感じる受容体タンパクが存在するが、その内の一つのV1Rは、特定の匂いを嗅ぎ分けるのに使われているとされる。人間は2つ、犬は9つV1Rを持つのに対し、猫はなんと30も持ち合わせているのだ。それだけ猫にとって嗅覚が大事な役割を持っているということだ。 

Applied Animal Behavior Science誌に掲載された論文によると、その優れた嗅覚と体の柔軟性から、猫は災害救助犬に取って代わるポテンシャルを持っているのだとしている。今まで災害救助などに使われて来なかったのは、人間が猫の習性や認知を十分に理解していなかったからだというのだ。 

猫は、犬と違って訓練して何かを身につけることはできないと思われがちだが、犬と同じように、ご褒美(鶏肉やツナのような食べ物、一緒に遊んであげるなど)を与えることで新たな技能を身に付けることが可能だ。論文では、特に幼い頃から訓練を開始することが重要だと述べられている。 

実際に猫が災害現場で活躍するようになるかはわからないが、可能性が低くないことは証明された。いつか災害に見舞われてしまった時、あなたは飼い猫に命を助けられる……かもしれない。

Stress, security, and scent: The influence of chemical signals on the social lives of domestic cats and implications for applied settings (Applied Animal Behavior Science)
Could cats replace search-and-rescue dogs? If we can motivate them. (news.com.au)

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